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ソニー、3D対応VAIOや電子書籍「Reader」など多数展示

−コンベンション開催。ウォークマン用新スピーカーも


コンベンションの会場は3D一色となった

 ソニーは8日、特約店向けに製品ラインナップを紹介する「ディーラーコンベンション2010」を東京・品川で開催。液晶BRAVIAなど、3D対応関連製品を一堂に展示した。

 ここでは参考展示された、未発表の新製品を中心にレポートする。




■ 3D対応フルHD液晶搭載のVAIO

 PCのVAIO展示ブースには、IFA 2010でも参考展示された、3D対応の16型フルHD液晶を搭載したノート型のVAIOが登場した。2011年春までの市場投入が予定されているもので、価格などは未定だが、「現行のハイエンドクラスのモデルをベースに開発している」という。

 最大の特徴はフレームシーケンシャル方式で3D表示が可能な、16型、1,920×1,080ドットのフルHD液晶を搭載した事。4倍速駆動の240Hzモーションフローに対応し、残像感の少ない立体視が行なえるという。アクティブシャッター式の3Dメガネで視聴する。バックライトはLED。

参考展示された3D対応フルHD液晶搭載のVAIO 2D→3D変換用のボタンを備えており、通常の映像ファイルを3D化して再生できる

 BDドライブを搭載し、付属ソフトでBlu-ray 3Dソフトが3Dで表示できる。さらに、2D→3D変換機能も用意。通常の2D映像ファイルを再生中に、ハードウェアの「2D→3D変換」ボタンを押すと、3D映像として表示できる。展示された試作機では、この機能をMedia Centerで再生中の動画に適用していた。なお、現在の試作機ではDVDビデオの2D映像の3D変換には対応していないという。

 また、HDMI出力も備えており、液晶テレビに3D映像を出力する事もできる。開発は現在も進められており、今後はPCゲームの3D表示に取り組んでいくという。

HDMI出力を用いて、3D対応テレビに3D映像を出力する事もできる 左下の3D表示対応VAIOを、3Dメガネを通して観ているところ


■ 電子書籍端末のReaderを参考展示

 年末に国内市場に投入するという、電子書籍端末「Reader」も参考展示された。

 海外で発表されたものを展示しているもので、5型の電子ペーパーを備え、2GBメモリを内蔵したコンパクトな「Pocket Edition」、6型の電子ペーパーを搭載し、2GBメモリを内蔵した「Touch Edition」を紹介している。「Touch Edition」はSDカードとメモリースティックスロットを横並びで搭載し、MP3再生も可能な多機能モデル。どちらも日本での発売日や価格は未定。

電子書籍端末「Reader」。左が6型の「Touch Edition」、右が5型の「Pocket Edition」 「Touch Edition」のカードスロット部 「Touch Edition」の底部にはイヤフォン出力を備えている

 MP3などの音楽再生に対応した「Touch Edition」は、本体底面にステレオミニの端子を装備。メモリーカードリーダーは天面に備えている。

「Pocket Edition」を横から見たところ Readerにはスタイラスペンも付属する
参考展示された、プラスチック基板を用いたフレキシブル電子ペーパー

 ブースには初公開の技術展示として、プラスチック基板を用いたフレキシブル電子ペーパーも参考展示。通常の電子ペーパーにはガラス基板が使われているが、重さや、割れるなどの問題がある。プラスチック基板を用いることで、軽く、曲げる事も可能になり、落下させても壊れにくい電子ペーパーが作れるという。




■ 未発表のウォークマン用スピーカーが続々登場

 ウォークマンのコーナーでは、未発表のウォークマン用スピーカーが多数参考展示された。いずれも発売日や価格は未定。

 「CMT-New1」(仮)は、9型の大画面液晶を備えたウォークマン用Dockコンポ。天面にウォークマン用Dockを備えるほか、スロットインタイプのCD/DVDドライブも用意。メモリースティックやSDメモリーカード、USBメモリを挿入する事もでき、音楽や動画や静止画など、様々なコンテンツを大画面液晶に表示できるのが特徴だという。

 最大出力50W×2chの、デジタルアンプ「S-Master」も搭載。セパレートタイプのスピーカーをセットにしている。また、FM/AMチューナも内蔵する。

「CMT-New1」は、9型の大画面液晶を備えたウォークマン用Dockコンポ 天面にウォークマン用Dockを備えるほか、スロットインタイプのCD/DVDドライブも用意

 派手なデザインが目を引く「RDP-New3」(仮)は、ユーザーが好みのデザインにカスタマイズできるというウォークマンスピーカー。前面にウォークマン用Dockを備え、左右に同軸2ウェイのユニットを搭載しており、ユニット周囲にあるパーツを外すことで、前面の透明保護パネルを外す事ができる。

 パネルと本体前面の間には、紙のデザインシート(グラフィックシート)が入っており、これを取り替えることで、本体デザインを着せ替えできるのが特徴。異なるデザイン以外に、真っ白なグラフィックスシートも用意しており、ユーザーや友達などが、好きなイラストやメッセージなどを書き込み、オリジナルのデザインにする事もできる。左右のスピーカーボックスを専用設計のダクトでつなぎ、容積を増やす「CCCR方式」を用いた重低音再生も可能。

「RDP-New3」は、ユーザーが好みのデザインにカスタマイズできるというウォークマンスピーカー パネルと本体前面の間には、紙のデザインシート(グラフィックシート)が入っており、これを取り替えることで、本体デザインを着せ替えできる

 「RDP-New1」(仮)は、JIS防水保護等級 IPX7/IPX4に準拠したウォークマン用防水スピーカー。本体中央にウォークマンを格納でき、お風呂などで音楽を楽しむことができる。ウォークマンの出し入れを簡単に行なうという「2ウェイバックル方式」の開閉蓋を採用。電源は単3電池3本、もしくはウォークマン本体からの給電でも動作する。

 「RDP-New21」(仮)は、独自の電流駆動システム「iFS」テクノロジーを用いた一体型で、ピュアで臨場感溢れるサウンドを実現したという。アンプは総合出力10W。PC同期を実現する「PC MODE」ボタンも装備。3色のカラーバリエーションを用意する。

「RDP-New1」は、JIS防水保護等級 IPX7/IPX4に準拠したウォークマン用防水スピーカー 「RDP-New21」は、独自の電流駆動システム「iFS」テクノロジーを用いた一体型

 なお、PCとの接続を想定したアクティブスピーカーも参考展示されている。

 「SRS-D5」は、低音再生能力にこだわった2.1chスピーカーで、11月10日発売予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7,000円前後。10W×2chのサテライトスピーカーと、20Wのサブウーファで構成する2.1chシステムで、デジタルアンプを採用。入力はステレオミニ。ヘッドフォン出力も備えている。

 「SRS-A3」はコンパクトタイプ。2.5W×2chのデジタルアンプを搭載し、46mm径のユニットを採用。フロントバスレフで、ヘッドフォン端子も備えている。発売は11月10日の予定で、価格は3,675円。

2.1chスピーカー「SRS-D5」 「SRS-A3」はコンパクトタイプ


■ 再生時のノイズキャンセルを強化したICレコーダ

 ICレコーダの新モデルは、USBダイレクト接続の「ICD-UX New1」(仮)(内蔵メモリ4GB)、「ICD-UX New2」(仮)(2GB)を展示。高性能なSマイク・システムを搭載するほか、再生時に適用できる強力なノイズカット機能を備えているのが特徴。従来は低域、高域でカットしていたノイズ低減機能を大幅に進化させたもので、独自技術を用いて、音声を自然に保ちながら、全帯域からノイズを除去。周囲の騒音を大幅に低減させつつ、人の声はほとんど劣化しないという。プロジェクタのファンノイズなどは、約80%低減可能。

 リニアPCM録音(16bit/44.1kHz)録音に対応。「ICD-UX New1」はFMチューナも搭載。どちらのモデルも外部メモリとしてmicroSD、M2(メモリースティック マイクロ)の両方に対応したスロットを装備している。

 ICD-SX New2(4GB)は可動式の2wayマイクを搭載した上位モデル。ノイズカット再生や、microSD/M2対応のメモリーカードスロットも装備。リニアPCMの16bit/44.1kHzまでの録音が可能。

USBダイレクト接続の「ICD-UX New1」 ICD-SX New2(4GB)は可動式の2wayマイクを搭載した上位モデル
新しいノイズカット再生機能の説明図 店頭で、ノイズカット機能のON/OFFが体験できるシステムも用意。新製品の特徴アピールに活用するという


■ そのほかの新製品

 「MDR-EX38IP」は、iPod/iPhone用のリモコン付きヘッドフォン。iPhoneでのハンズフリー通話や、iPodでのボイスメモもサポートしているという。ネオジウムマグネットを採用したドライバを採用。ハイブリッドイヤーピースを同梱する。11月発売で、3,675円。

 ほかにも、ソニーエリクソンが携帯電話用アクセサリとして発売している、ステレオ再生が可能なBluetoothワイヤレスヘッドセット「MW600」に、ホワイトモデルが追加されるという。発売は秋を予定している。

iPod/iPhone用のリモコン付きヘッドフォン「MDR-EX38IP」 iPod/iPhone用のリモコン付きヘッドフォン「MDR-EX38IP」 ソニーエリクソンのBluetoothワイヤレスヘッドセット「MW600」、ホワイトモデルを秋に追加予定

 デジタルカメラのコーナーには、デジタルフォトフレームの新モデルが参考展示。AVCHDの動画再生にも対応したのが特徴で、液晶サイズが10型、解像度SWVGAのモデルと、8型でSWVGAのモデルを用意。内蔵メモリはどちらも2GB。ステレオスピーカーも備え、動画の音声や音楽再生もサポートするという。

 さらに、バッテリを内蔵し、単体でも動作する8型液晶のモデルも参考展示。AVCHDには非対応の、下位モデルのバリエーションとして展開予定で、解像度はSVGA。動画・音楽再生には対応しており、MotionJPEGに対応する。内蔵メモリは2GB。バッテリの持続時間は約2時間。

AVCHDの動画再生に対応したデジタルフォトフレーム。写真は10型 こちらもAVCHD再生対応モデル。8型液晶を採用する バッテリ駆動に対応した8型液晶モデル。常時バッテリ駆動をするのではなく、他の部屋などに一時的に持っていく際にバッテリ駆動を利用するというイメージ。そのため、クレードルなどは用意されない

 3D映像の伝送に推奨されるという、HDMIケーブル新製品も10月に発売予定。DLC-HE10(1m)、HE15(1.5m)、HE20XF(2m)の3種類が用意され、価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は1mが5,000円前後、1.5mが7,000円前後、2mが9,000円前後。

 銀メッキ銅線を採用することで、高速デジタル信号を忠実に伝送できるというもので、幅広薄型の新開発ケーブル構造を採用。被覆素材がより柔軟になり、テレビ接続時の省スペース化に貢献できるという。プラグ部はハイエンドモデルよりも小型化しており、振動伝搬を抑制する新開発の亜鉛ダイカストケースと、外来ノイズに強いシームレス亜鉛ダイカストプラグを採用している。

 さらに、HDMIマイクロ端子用のケーブル「DLC-HEU15」1.5m、「HEU20」2mも11月発売予定。価格はオープンで、店頭予想価格は1.5mが4,500円前後、2mが5,000円前後。

新しいHDMIケーブルのDLC-HE10(1m)、HE15(1.5m)、HE20XF(2m) 上位モデルとの比較 HDMIマイクロ端子用ケーブルも発売される
7日に発表されたばかりの、フルHD映像の3D投写に対応したSXRDプロジェクタ「VPL-VW90ES」も展示された。11月20日発売で、価格は724,500円 「VPL-VW90ES」の接続端子部 フルHD SXRDプロジェクタエントリーモデル「VPL-VW20」。3Dには対応しないが、「アドバンスド・アイリス3」などの高コントラスト化技術や光学ユニットの一部技術を VW90ESから継承。ダイナミックコントラスト8万:1を実現した
TA-DA5600ESは、スピーカー再配置技術を搭載したAVアンプ。部屋の形状や家具や柱、窓などの位置によって、スピーカー位置を必ずしも理想的には配置できないが、新技術ではスピーカーの位置や角度を電子的に修正し、音源を再配置する TA-DA3600ESはスピーカーの再配置には対応しないが、自動音場補正技術「アドバンストD.C.A.C」を搭載。A.P.M.により、フロントスピーカーと他のスピーカーの音響特性を測定し、結果の違いから全スピーカーの位相周波数特性をフロントスピーカーにそろえ、つながりのよいマルチチャンネル環境が構築できるという 「ESシリーズ」のスピーカー新製品として、12月に発売するフロア型の「SS-NA2ES」(Natural Acoustic Speaker System)なども展示された
61,950円のプロ向けモニターヘッドフォン「MDR-Z1000」など、ヘッドフォン/イヤフォン新製品も取り揃えた PCゲーム向けの7.1chデジタルサラウンドヘッドセット「DA-GA500」も体験可能 DR-GA500に付属のプロセッサには、独自のバーチャルサラウンド技術「7.1ch VPT(Virtual phones technology)」を搭載している
特約店向けイベントであるため、売り場の展示提案も盛んに行なわれている。BRAVIAの展示で興味深かったのは、梱包された状態の製品ダンボールの前に「ソニーのBRAVIAなら、(ホンダの)FITで40型をお持ち帰りできます!」と書かれたもの。ソニーが実際に検証したもので、後部座席の足元の空間に乗せることができるほど、薄型のカートンを使っているという。今年の年末は売り場の混雑が予想され、配送手続きに長時間かかる事もあるため、「BRAVIAなら、並ばずに持ち帰れる」事をアピールするのが狙い

(2010年 9月 8日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]