ソニー、ウォークマンエントリーモデル「NW-E050」
-4GBで約1万円。個性派スピーカー付属モデルも
ブルーモデル。写真はメインメニューから「ちょい聴きmora」を選んだところ |
ソニーは、ウォークマンのエントリーモデル「Eシリーズ」の新モデルとして、「NW-E050」を10月9日に発売する。メモリ容量は2GBの「NW-E052」、4GBの「NW-E053」2種類。スピーカー付属モデル「NW-E050K」も用意する。価格は全てオープンプライス。
店頭予想価格はNW-E050の2GBが8,000円前後、4GBが10,000円前後。NW-E050Kの2GBが10,000円前後、4GBが12,000円前後。カラーは各モデルにブラック(B)、シルバー(S)、ピンク(P)、ブルー(L)を用意する。
さらに、ソニースタイルオリジナルモデル「NW-E053/BI」も用意。カラーはスモーキーブラックで、容量は4GBのみ。ウォークマン本体に加え、「カラビナ」と「クリーニングクロス」がセットになっており、店頭モデルより2,000円程度高価になるという。スピーカー付きモデルは用意されない。
ソニースタイルオリジナルモデル「NW-E053/BI」。カラーはスモーキーブラック。右は背面 |
上下にスクロールするメニューを採用し、音楽やおまかせチャンネル、録音、各種設定などの機能が選択できる。FMラジオも内蔵。高音質化機能として、4種類のクリアオーディオテクノロジーも搭載。13.5mm径ユニットのイヤフォン、チャンネルセパレーションを向上する「クリアステレオ」、低音の歪みを抑える「クリアベース」、そしてEシリーズとして新たに高音域補間技術「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」を搭載する。
ピンクモデルとブルーモデル | Aシリーズとのサイズ比較 | A/Sシリーズと同じWMポートも備えている |
付属イヤフォンのユニット口径は前述の通り13.5mm径で、音質で評価の高いEX300と同等のイヤフォンとなり、形状もバーティカルタイプとなった。このイヤフォンはNW-S640シリーズに付属していたものと同じ。
天面 | 側面 | 付属のイヤフォンはバーティカルタイプになった |
別売アクセサリの録音ケーブル「WMC-NWR1」を使うことで、CDプレーヤーなどからのアナログ入力&ダイレクトエンコーディングも可能。PCが得意ではないエントリーユーザーも、PCを使わずに持っている音楽を簡単に録音できる手段を用意する。
また、S/Aシリーズで搭載している歌詞表示機能「歌詞ピタ」も搭載。ただし、カラオケ機能は搭載していない。
「おまかせチャンネル」機能も搭載。音楽ライブラリの楽曲を、気分、時間帯、シーンなどに合わせて「アクティブ」、「リラックス」、「メロウ」といった12のチャンネルに分類し、再生できるもの。転送・管理アプリの「x-アプリ」や「Content Transfer」、対応コンポのNETJUKE、PlayStation 3などで蓄積・転送した楽曲の場合、12音解析をして分類し、楽曲のサビ部分をシャッフル再生する事も可能。これらのソフトやハードを使わず、PCから楽曲をドラッグ&ドロップ転送した場合は、ウォークマン本体側での簡易解析が必要になる。
moraとの連携で使える「ちょい聴きmora」も搭載。moraにある試聴曲を10曲をまとめて1パックにしたものを、x-アプリと同期時に、ウォークマンに転送。ウォークマンで楽しめるというもので、パックには週間邦楽トップ10や、「クラシック」や「ジャズ」といったジャンル別アラカルトパック、サマーフェス特集やクリスマスソング特集といった特集パックも用意される予定。
1つのウォークマンに4パック、40曲まで転送できる。楽曲は全てではなく、各曲最長45秒まで(各レーベルが試聴曲として提供している長さによる)。再生には回数制限があり、1つのパックを3回まで再生可能。試聴して気に入った楽曲を、ウォークマン上で購入予約する事ができる。予約情報はx-アプリと接続された際にPC側に転送され、x-アプリのmora楽曲購入機能において、予約した楽曲が買い物かごに自動的に投入される。
対応する音楽フォーマットはMP3/WMA(DRM非対応)/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM/AAC(DRM非対応)/HE-AAC。動画再生には非対応。バッテリ駆動時間は、MP3 128kbpsの場合、約30時間の再生が可能。充電はPCのUSB端子から行なう場合、約2時間必要。約1時間で約80%まで充電できる。
楽曲管理・転送ソフトの「x-アプリ」はver2.0に強化され、ライフログサービス「Life-X」との連携に対応。x-アプリの写真を「Life-X」にアップロードしたり、液晶テレビのBRAVIAにポストカードとして送信する事も可能になった。ほかにも、ユーザーインターフェイスの改良も行なわれている。
■ NW-E050K
カラーはスピーカー無しモデルと同じ。本体と合わせたカラーのスピーカーが付属する |
「NW-E050K」の付属スピーカーは、本体を上に搭載し、スカートのような形状が特徴。底面の隙間から音を放出する。底面の直径は57mm、高さは47.1mm。
2通りの電源供給が可能で、同梱のACアダプタでのドライブに加え、本体バッテリからの給電での動作も可能。ACアダプタを使わず、外出先などで楽しむ事もできる。どちらの利用でも最大出力は500mW。ACアダプタ使用時には、ウォークマンを充電しながら、再生することもできる。
底面のスリット部分から音が放射される | クリアパーツを介してウォークマンを接続する。クリアパーツを外せば、他のウォークマンも接続可能 | 接続したところ。Eシリーズを搭載すると、一体感のあるデザインとなる |
(2010年 9月 15日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]