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日立ディスプレイズ、MEMS採用の新ディスプレイ

−液晶より明るく、低消費電力。量産試作を発表


 日立ディスプレイズは4日、ディスプレイ技術の開発会社である米Pixtronixが独自に開発した、MEMS(Micro Electro Mechanical System:微小電子機械システム)シャッター方式を使ったディスプレイの、量産の試作品を製作したと発表した。

 Pixtronixと共同で製作したもので、通常の液晶ディスプレイと比べ、バックライトの光の利用効率が約10倍となり、消費電力は2分の1以下を実現。色の再現性にも優れるという。スマートフォンやタブレット型携帯端末、デジタルカメラ向けの次世代ディスプレイとして、早期の量産開始を目指すという。

 光源にR/G/BのLEDを用いた新しいディスプレイ方式で、超小型のMEMSシャッターを、R/G/Bの各LEDバックライトの上に配置。シャッターを高速に開閉し、LEDからの光を順次切り替えることで、カラー映像表示を行なうもの。試作機のサイズは2.5型、解像度は320×240ドットとなる。

左が液晶ディスプレイ、右がMEMSシャッター方式

 液晶ディスプレイでは偏光フィルムやカラーフィルタなどを使う必要があるため、バックライトからの輝度の低下などが起こるが、MEMSシャッター方式では偏光フィルム/カラーフィルタが不要であるため、液晶ディスプレイと比べ、バックライト光の利用効率が約10倍、消費電力は2分の1以下になるという。また、色の再現性も優れるという。

 さらに、液晶ディスプレイより応答速度の高速化が図れ、高い動画表示性能を持つほか、マイナス20度の環境下でも機能を維持できるという。

 また、バックライトを使わずに、外部からの光をディスプレイ内部で反射させ、白と黒を表示できるため、電子ペーパーと同じような低消費電力化も実現でき、用途に合わせて同じディスプレイで2通りのモードが利用できる。

 日立ディスプレイズは今回、このディスプレイの量産技術を開発。既存の液晶ディスプレイ製造工程との互換性が高く、既存のラインで製造できるという。なお10月5日〜9日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2010」(一般公開日は6日〜)に出展する。

 日立ディスプレイズは今後も、今回開発した新方式ディスプレイに加え、タッチパネルなど高付加価値なディスプレイのラインアップ拡充を図り、顧客ニーズに対応するとしている。


(2010年 10月 4日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]