シャープ、家庭内で持ち運べる「フリースタイルAQUOS」

-20型から展開。壁掛けやUSB HDD録画、DLNAに対応


LC-20FE1-B

 シャープは、20型ディスプレイとチューナ部の間をワイヤレス接続する“フリースタイルAQUOS”「LC-20FE1」を6月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。カラーはブラック(-B)/ホワイト(-W)/ピンク(-P)の3色で、ピンクは受注生産となる。

 20型の液晶ディスプレイ部と、小型の地上デジタルチューナ部で構成され、5GHz帯のIEEE 802.11a/nの無線で伝送。チューナ部で受信したデジタル放送のMPEG-2 TSストリームをそのままディスプレイ側に伝送し、視聴できる。ディスプレイ部にはバッテリを内蔵しており、電源やアンテナ線接続を行なわずにテレビを楽しめることから、持ち運び可能な「フリースタイルAQUOS」として訴求する。新カテゴリの製品として提案し、今後のラインナップ強化も計画している。


壁掛けにも対応した「フリースタイルAQUOS」3色のカラーバリエーションを用意するチューナとディスプレイ部から構成される
フリースタイルAQUOSの接続イメージ家庭内でAQUOSを持ち運びホームネットワーク機能に対応
バッテリを内蔵しながら、厚みは再厚部でも3.3cm

 ディスプレイ部は、20型/1,366×768ドットのUV2Aパネルを採用し、バックライトはLED。テレビコントラストが40万:1、視野角が上下/左右各176度。2W×2chのスピーカーを内蔵するほか、バッテリも搭載。フル充電時に約2時間の連続視聴が行なえる。なお充電はACアダプタ経由で行ない、充電時間は電源オフ時で約5時間、オン時で約12時間。ACアダプタ利用時の消費電力は39W(待機時0.4W)。

 ディスプレイ部にはHDMI入力も装備しており、Blu-rayプレーヤーなどを接続可能。BD/DVDビデオはチューナからワイヤレス伝送できないため、直接ディスプレイにHDMI接続する必要がある。なお、レコーダで録画したデジタル放送番組は後述するホームネットワーク機能により、チューナ部を介してワイヤレスで伝送できる。

 USB端子を装備し、USB接続したデジタルカメラやUSBメモリ内の写真や音楽ファイルの再生も可能。ヘッドフォン出力も装備する。

HDMI入力も装備する背面にスピーカーを装備する

 ディスプレイ部の外形寸法は486×24~33×295mm(幅×奥行き×高さ)、重量3.3kgと小型/軽量で、本体上部にはキャリングハンドルを搭載し、持ち運びが可能。さらに、キャリングハンドル部と別売の壁掛けフック「AN-20WL1(6,300円)」を使って壁掛けも行なえる。


AN-20WL1を使って壁掛け
チューナー部

 チューナ部は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載し、外形寸法170×180×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量約0.7kg。USB端子も装備し、別売のUSB HDDを接続することで、デジタル放送録画にも対応する。録画形式はMPEG-2 TSのストリーム記録となる。

 Ethernetを装備し、家庭内のAQUOSブルーレイ内の録画番組やDLNAサーバー内の動画や音楽、写真などをネットワーク経由で再生できる「ホームネットワーク」機能も搭載する。また、YouTubeやYahoo! for AQUOS、T's TV、ひかりTV、アクトビラ、TSUTAYA TVなどのテレビ向けネットワークサービスにも対応。いずれも、チューナ側で受信し、ディスプレイ側にワイヤレス伝送できる。

 AQUOSインフォメーション機能も搭載。番組検索結果に基づく「おすすめ番組」や未視聴の録画番組を通知してくれるほか、新着ニュースやウェザーニュースによる「天気情報」、TSUTAYA TVの「おすすめ情報」などを表示できる。

番組表からUSB HDD録画マイサークルで各機能を呼び出しマイサークルの説明
新型リモコンを採用

 リモコンも新デザインのものを採用。10キーを省き、円形のホイールコントローラを採用した独特なデザインとなった。リモコンの「マイサークル」ボタンを押すと、画面上にアイコンが表示され、テレビ画面に表示されたUIを見ながら利用したい機能を選択できる。チャンネル選択時には、チャンネルUIを立ち上げた上でホイールを回転させて局を選ぶ「ぐるぐる選局」が行なえる。リモコンで10キーのUIを呼び出したり、番組表からの選局にも対応する。

 また、ディスプレイの右脇には「フレームタッチボタン」を装備。右脇のタッチセンサーパネルに触れると、テレビ視聴時にはGUIで、チャンネル変更やボリュームなどの機能ガイドを表示。利用シーンごとに役割が変化し、ネット利用時にはネット系の操作ボタンが表示され、リモコンを使わずにテレビやネット操作が行なえる。

 ディスプレイに接続したUSBメモリ内の写真を表示し、フォトフレーム的に利用できる「カレンダー/写真」機能も搭載する。

カレンダー/写真モードぐるぐる選局フレームタッチボタンで本体だけで操作

(2011年 4月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]