パナソニック、フルHD AVCHD対応ミラーレス2機
-世界最小・最軽量の「DMC-G3」と「GF3」
DMC-G3に、「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」を装着したところ。カラーは左からホワイト(W)、センシュアルブラウン(T)、エスプリブラック(K) |
パナソニックは、フルHDのAVCHD動画撮影に対応した、ミラーレスのデジタル一眼カメラ2機種を7月8日に発売する。どちらもオープンプライスで、ボディのみの店頭予想価格はファインダー付の「DMC-G3」が7万円前後、ファインダー無しの「DMC-GF3」が55,000円前後。
G3には標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」や、望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6 /MEGA O.I.S.」をセットにしたモデルを用意。GF3には、パンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」と、標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」とのセットモデルを用意する。予想価格は下表のとおり。
品番 | 付属レンズ | 発売日 | 店頭予想価格 |
DMC-G3 | (ボディのみ) | 7月8日 | 7万円前後 |
DMC-G3K (標準ズームキット) | 14-42mm F3.5-5.6 | 8万円前後 | |
DMC-G3W (ダブルレンズキット) | 14-42mm F3.5-5.6 45-200mm F4-5.6 | 11万円前後 |
品番 | 付属レンズ | 発売日 | 店頭予想価格 |
DMC-GF3 (ボディ) | (ボディのみ) | 7月8日 | 55,000円前後 |
DMC-GF3C (パンケーキキット) | 14mm F2.5 | 75,000円前後 | |
DMC-G3W (ダブルレンズキット) | 14mm F2.5 14-42mm F3.5-5.6 | 85,000円前後 |
どちらもマイクロフォーサーズ規格のマウントを採用した、レンズ交換式のデジタル一眼カメラ。「DMC-G3」はファインダー搭載のレンズ交換式デジカメとして、「DMC-GF3」はフラッシュ内蔵のレンズ交換式デジカメとして、どちらも世界最小・最軽量を実現したという。
■G3
シャッターユニット、イメージセンサー、ダストリダクションシステム(SSWF:超音波防塵フィルター)などを搭載したマウントBOXを新開発することで、従来機「G2」と比べ、体積比約25%、重量比約10%の小型・軽量化を実現。ファインダーも進化しており、視野率100%、ファインダー倍率0.7倍(35mm換算)、144万ドット相当の表示が可能で、カラーブレイキングを低減させたという。
撮像素子は4/3型、総画素数1,668万画素、有効画素数1,600万画素のLive MOS。AVCHD方式のフルHD動画撮影も可能で、1,920×1,080ドット/60i(センサー出力30コマ/秒、FSH 17Mbps)、1,280×720ドット/60p(センサー出力30コマ/秒、SH 17Mbps)が選択可能。記録時間制限は無い。MotionJPEGでも最高1,280×720ドットの撮影ができる。
動画撮影中のフルタイムAFに対応。オートフォーカスが利用できるほか、タッチパネルタイプの背面液晶を使うことで、動画撮影中の背景のぼかし具合の調節や、ピント位置の移動などがタッチ操作で可能。被写体の自動追尾機能も備えている。また、動画撮影中の静止画撮影も可能。
新Live MOSセンサは、画素/回路でのノイズ除去精度を向上させ、ノイズ量を従来の約1/3以下まで低減。さらに、画像処理を行なう「ヴィーナスエンジン FHD」の高感度処理プロセスを最適化することで、夜景撮影などでも、エッジ部の解像優先処理と平坦部のNR(ノイズリダクション)強処理」の両立を実現したとする。白とびや黒つぶれを抑える「インテリジェントDレンジコントロール」や、「新・超解像技術」なども採用する。
3D撮影対応レンズを装着する事で、3D静止画の撮影も可能。AFはセンサー駆動を改善することで高速化。キットレンズの14-42mmズームを装着した状態で約0.18秒、別売の14-140mmズームでは約0.1秒で合焦するという。ピントを合わせた後、シャッターを切るまでの間、画面を拡大することで、細かいピント位置の設定が可能な機能も装備。液晶画面へのタッチでフォーカス、シャッターを切る事も引き続き可能。新モデルではタッチ画面の有効範囲を全画面に拡大。構図の自由度が増したという。
液晶モニターは可動式で、左180度、上下270度に動かす事ができる。記録メディアはSD/SDHC/SDXCに対応。外形寸法は115.2×46.7×83.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約382g(バッテリやメモリーカード含む)。
■GF3
DMC-GF3に、パンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」を装着したところ。カラーは左上から右へホワイト(W)、フェアリーピンク(P)、下段左からセンシュアルブラウン(T)、エスプリブラック(K) |
シャッターユニット、イメージセンサー、ダストリダクションシステム(SSWF)などが搭載されているマウントBOXの新開発と、電気回路ブロックのさらなる高集積化・高密度実装により、従来機種の「DMC-GF2」と比べ、体積比約17%、質量比約15%の小型・軽量化を実現。同時に、材質にアルミニウムを採用する事で、堅牢性も保持したという。
小型化したボディでもしっかりホールディングできるように、新グリップデザインを採用している。全体は丸みのあるデザインになっており、カラー展開は従来のエスプリブラック、シェルホワイトに加え、新たにセンシュアルブラウン、フェアリーピンクも追加した。
撮像素子は4/3型、総画素数1,306万画素、有効画素数1,210万画素のLive MOS。AVCHD方式のフルHD動画撮影も可能で、1,920×1,080ドット/60i(センサー出力30コマ/秒、FSH 17Mbps)、1,280×720ドット/60p(センサー出力30コマ/秒、SH 17Mbps)が選択可能。記録時間制限は無い。MotionJPEGでも最高1,280×720ドットの撮影ができる。
動画撮影中のフルタイムAFも可能で、タッチパネル液晶を使ったぼかし具合の調節、ピント位置の移動などが可能。被写体の自動追尾もできる。
別売の3D撮影対応レンズ(H-FT012)を装着することで、MPOフォーマットの3D静止画撮影も可能。
AF性能は前述の「G3」と同様の高速AFを実現。「ヴィーナスエンジン FHD」も搭載。「インテリジェントDレンジコントロール」、「新・超解像技術」なども採用されている。
操作面では、「iA+(インテリジェントオートプラス)」を採用。初めて一眼を使用するユーザーでも、「ボケ味・奥行き感のある写真」を簡単に調整して撮影できるという「タッチぼかしコントロール」や、色合い、明るさを調節する「タッチカラーコントロール」、「タッチ明るさコントロール」を新たに搭載。自動シーン判別を行いながら、簡単な操作でこだわりの撮影表現ができるという。
また、従来の「マイカラーモード」を一新。6つの画像処理効果により、液晶モニターを確認しながら被写体やイメージに合わせて写真・動画表現が選べる「クリエイティブコントロール」機能も備えている。
外形寸法は107.7×32.5×67.1mm(幅×奥行き×高さ)。記録メディアはSD/SDHC/SDXCに対応。バッテリやメモリーカードを含めた重量は約264g。
(2011年 6月 13日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]