アップル、共有サービス「iCloud」を10月12日開始

-1つのApple IDで10製品のコンテンツ/データ連携


iCloud

 アップルは、クラウドサービス「iCloud」を米国時間の10月12日より開始する。

 Webサーバーを介して、MacやiOS 5を搭載したiPhone、iPod touchなど1つのApple IDにつき最大10台までのApple製品を同期できるサービス。5GBまでのデータストレージ領域は無料で提供し、容量の拡張は有料となる。米国では10GBまでは年間20ドル、20GBまでが40ドル、50GBまでが年間100ドルとなる。

 また、一部の国向けに、iTunes in the Cloudと呼ばれる音楽共有サービスも実施する。これはiTunesで購入した音楽やビデオを、複数のiOSデバイスやパソコンで自動同期させるもの。iCloudに繋がったApple製品でiTunesで購入したコンテンツを共有できる。

 さらに、米国においてはiTunes Matchと呼ぶ機能も提供。自分のiTunesに登録されている楽曲と、アメリカのiTunes Storeで売られている楽曲のリストを突き合わせ、“マッチ”したものは「その人がiCloudで再生可能な曲」として、iCloud上のライブラリに追加され、AAC 256kbpsのDRMフリー楽曲として様々なデバイスで再生可能にする。マッチしなかった曲は、その人のiCloud領域へとアップロードし、各デバイス間で共有できる。

 Photo Streamにも対応。各デバイスで撮影、管理している写真から自動的に最新の写真をiCloud上に同期し、さまざまなデバイスで閲覧できるようにするもの。写真は1,000枚まで、30日分がiCloud上で保存される。なお、iCloudのストレージ容量は、Photo StreamやiTunes in the Cloud、iTunesで購入した書籍などとは別のもとして用意される。

iCloudで音楽ファイルをWeb経由で同期写真の同期にも対応

(2011年 10月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]