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【CES】パナソニック、20型4K2K IPSα液晶パネルを開発

55/47型液晶を含む「Smart VIERA」を米市場に投入


Smart VIERAのコンセプト

 パナソニックは9日(米国時間)、International CESの会場において、4K2K表示ディスプレイとしては世界最小、最薄となる「20型4K2K IPSα液晶パネル」を開発したと発表。また、Skypeが利用できるSkypeコミュニケーターと呼ばれる端末の試作品を紹介した。

 さらに、2012年モデルとして、Smart VIERAなど、35機種を発表し、今年春から米市場で発売する。液晶テレビでは、新たに55型、47型を投入し、昨年公表していたプラズマテレビと液晶テレビとを、インチサイズで切り分ける戦略の撤廃にいよいよ踏み出した格好だ。


20型の4K2K IPSα液晶パネルを発表。会見場には現物はなかった

 新たに発表した20型の4K2K IPSα液晶パネルは、3,840×2,160、829万画素の解像度を持ち、1インチあたり216画素と世界最高の精細度を達成するとともに、3.5mmという世界最薄を実現している。

 IPSαパネルの透過率を従来構造に比べて約2倍に高めることができる新開発の超高開口率画素構造と、TFT基板に平行な面で回転する液晶分子の配向性能をさらに高めた新液晶配向プロセス技術を搭載することで、微細な線や文字情報をより鮮明に表示。微妙な質感や背景の奥行き感を、実物に忠実に映し出すことができ、「肉眼では画素の識別が困難となるような緻密度で、素材のディテールまでリアルに映し出す映像表示が可能となった」という。

 また、Skypeコミュニケーターは、年内にも商品化に向けて検討が進められているもので、詳細などについては明らかにされていない。

Skypeコミュニケーターと呼ばれる試作機 パナソニックの役員であり、パナソニック コンシューマーマーケティング ノースアメリカ社の社長である北島嗣郎氏がSkypeコミュニケーターを紹介した

 一方、北米市場向けに発売するのは、プラズマテレビで17機種、液晶テレビで18機種。Smart VIERAは、2011年9月の欧州での発表を皮切りに世界展開している薄型テレビの新ブランドだ。パナソニック独自のパネルやシステムLSI、ソフトウェアをはじめとするコア技術の強みを生かし、きれい、かんたん、つながる、エコ、デザインの5つのコンセプトを基軸に、さらに進化した製品を投入するとしている。

 「よりきれいで、よりかんたんに、様々な機器やネットにつながる、エコでスタイリッシュなデザインを実現した新しいSmart VIERAによって、テレビをソーシャルエンターテイメントメディアへと革新し、楽しく快適でエコな新しいテレビ体験を創造することができる」としている。

 また、新製品で採用したデザインは、同社の新たなデザインフィロソフィーであるFuture Craftのグローバル展開第1号製品と位置づけている。

 プラズマテレビでは、狭額縁1枚ガラスデザインとしたTC-P65VT50をはじめ17機種を投入。新Neo Plasmaパネルを採用するとともに、新カスタムドライバLSIの採用などにより、2,500Hz相当の超高速応答を実現。さらに、新ディープブラックフィルタや新高効率パネルにより、明所コントラストを従来比約2倍に高め、新1/4発光駆動によって、24,576階調相当の色再現力を実現している。

 液晶テレビでは、超狭額縁メタルデザインを採用した同社初の55型のTC-L55WT50、47型のTC-L47WT50など18機種を発表。WT/DTシリーズでは、高速応答IPSパネルと、4倍速バックライトスキャンとの組み合わせにより、滑らかな動画表現を達成。業界最速となる1.4msの新3D超高速スキャン技術によって、3D映像の二重像を低減している。

会場に展示された液晶テレビ。「グラス+メタル」コンセプトに基き、高級感や先進感溢れるデザインを採用したという Panasonicの文字が光る55型液晶テレビ


VIERA Connectのアプリケーションを拡充

 さらに、WTシリーズでは、新液晶配向技術により、上下左右に加え、斜め方向での広視野角を確保しているという。

 そのほか、高効率LEDバックライトなどの採用により、従来比25%の省電力を実現。視聴状況や環境に応じて、テレビ本体や接続機器の無駄な電力を削減するエコナビ機能を搭載した。

 加えて、ネットワーク機能では、ソーシャル・エンターテインメントを強化し、VIERA Connectを通じた新サービスを提供。テレビ視聴と、Skypeが同時に楽しめる機能の追加やMyspace TVへの対応、キッズ向けサービスとしてDisney Publishing Worldwideを提供する。さらに、WebブラウザではHTML5へ対応。Ooyala.inc、Brightcove.incといった動画配信プラットフォーム提供会社との協業により、動画配信サービスも拡充する。

 また、新VIERA Remoteアプリによって、スマートフォンやタブレット端末を、ビエラのリモコンとして使用することもできる。


MySPACEのCEOであるTim Vanderhook氏も登壇し、VIERAでMySpace TVによる新たな視聴体験が可能なことを紹介 Justin Timberlake氏も登場し、MySpaceとパナソニックの連携についてコメントした タブレット端末からテレビの操作が可能になる

 

パナソニックの役員であり、北米総代表およびパナソニック ノースアメリカ会長を務めるジョゼフ・テーラー氏

 会見において、パナソニックの役員であり、北米総代表およびパナソニック ノースアメリカ会長を務めるジョゼフ・テーラー氏は、パナソニックが創業100周年を迎える2018年に環境革新企業ナンバーワンを目指すことや、技術革新企業として特許申請件数が多いことなどを紹介。さらに、コマーシャル市場向けのタブレット端末の投入や、デジタル機器からエナジーソリューションまでを展開するPanasonic Smart Solutionsなどについても言及した。

 一方、パナソニックの米国子会社であるパナソニック ノースアメリカ株式会社と米NBCが、ロンドンオリンピック2012において、米国内での3D放送のパートナーシップ契約を締結したこと発表した。これにより、米国では初のオリンピック3D放送が実現することになる。



(2012年 1月 10日)

[Reported by 大河原 克行]