富士通、10.1型Androidタブレット「ARROWS Tab Wi-Fi」

-防水/ワンセグ/DTCP対応、PC録画番組持ち出しも


ARROWS Tab Wi-Fi

 富士通は、タブレット「ARROWS」シリーズの新製品として、無線LANモデルの「ARROWS Tab Wi-Fi」を1月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、内蔵メモリ16GBの「FAR70A」が6万円前後、32GBの「FAR75A」が6万円強。

 2011年10月にドコモが発売した10.1型タブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」に近い仕様で、LTE/3Gに対応しない無線LANモデル。他にもF-01Dとの大きな違いとして、背面に指紋センサーを備え、ロック解除やパスワード管理に利用できる。販売は家電量販店や同社直販サイト「WEB MART」で行なう。

 10.1型/1,280×800ドット液晶を搭載し、Android OSは3.2。IPX5/7の防水性能を備える。ワンセグも視聴可能で、ワンセグの15フレームを30フレームに補完する「なめらか表示機能」も搭載。

 DLNA/DTCP-IP対応プレーヤーアプリ「DiXiM Player」がプリインストールされており、対応レコーダなどで録画した番組を無線LAN経由でストリーミング視聴可能。また、TSUTAYA TVやひかりTVのアプリにより、動画配信サービスを視聴できる。なお、ひかりTVのサービス「ひかりTVどこでも」は2月にサービスを開始予定。

 同社PC「FMV」のテレビチューナ搭載モデルで録画した番組を、microSDカードに転送してタブレットで持ち出すことも可能。この機能は「ケータイ書き出し機能」対応PCと組み合わせて利用できる。また、対応PCやスマートフォンとワイヤレスでデータ共有できる「F-LINK」にも対応する。

 そのほか、富士通の電子書籍サービス「BooksV」に対応し、コミック/小説/ビジネス誌など35万点以上のコンテンツを用意。直販サイトの「WEB MART」でARROWS Tab Wi-Fiを購入すると、「BooksV」 の新生活/新入学向け人気作品セットを10%還元で購入できるという。各セットの詳細や販売価格については「BooksV」のサイト内で案内している。

背面にカメラと指紋センサーを搭載

 ブラウザなどを、画面に触れずに操作できる「ハンドジェスチャーコントロール」機能も搭載。内側のカメラでジェスチャーを認識して機能するもので、ワンセグではチャンネル切替/ボリューム調整が行なえる。

 また、高速レスポンスを実現した独自の「サクサクタッチパネル」を採用。タッチパネルには特殊表面処理「スーパーグライドコーティング」を施し、滑るようなタッチ操作が可能だという。本体前面にはステレオスピーカーを内蔵。バーチャル5.1chサラウンドのDolby Mobile v3も搭載する。

 カメラは、外側が有効510万画素、内側が同130万画素のCMOS。動画撮影は720pまで対応する。赤外線通信/FeliCa(おサイフケータイ)には対応しない。Bluetooth 2.1+EDRも搭載。前面にステレオスピーカーを備える。

 TIのチップセット「OMAP 4430」を搭載し、CPUは1GHz/デュアルコア。microSD/SDHCカードスロットも備える。外形寸法は約262×181×11.3mm(縦×横×厚さ)、重量は約599g。内蔵バッテリでの連続使用時間は、動画再生が10時間、音楽再生が83時間。



(2012年 1月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]