ラステーム、デジタル入力5系統の2chアンプ上位モデル

-24bit/192kHz対応のUSBと光/同軸デジタル。70W×2ch


RDA-720

 ラステーム・システムズは、5系統の入力を備えたデジタルステレオアンプのハイエンドモデル「RDA-720」を3月初旬に発売する。価格は12万6,000円。

 最大出力70W×2ch(4Ω)のデジタルアンプ。USB Audio 2.0対応で24bit/192kHz入力が可能なUSB入力1系統と、24bit/192kHz対応の光/同軸デジタル各2系統の計5系統のデジタル入力を備える。

 USB接続時はアシンクロナスモードに対応。MacではOS X 10.6.3以降のOS標準ドライバで動作するほか、Windows XP/Vista/7は専用ドライバで動作。このドライバはASIOにも対応。また、Vista/7はWASAPIも使用できる。USB部はデジタルアイソレートされ、PC側からのノイズを遮断するとしている。クロックには、±1.0ppm精度のTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載し、ジッタの抑制を図っている。

 電源は同期整流方式とPower Factor Correction(PFC=力率改善回路)を搭載したSMPS(Switch Mode Power Supply)を採用し、高効率と高い応答性を実現。オーディオ信号の急激な変化にも応じて電力を瞬時に回路へ供給するという。

 スピーカーの対応インピーダンスは4~8Ω。6Ω時の最大出力は52W×2ch、8Ω時は35W×2ch。周波数特性は10Hz~20kHz(-0.5dB、2W時8Ω負荷)、全高調波歪み率は0.05%以下(2W/8Ω)、SN比は100dB、ダイナミックレンジは100dB。スピーカー端子はネジ式で、バナナプラグ/Yラグ対応

 前面に3.5型/320×240ドットの液晶ディスプレイを備え、入力サンプリングレートやレベルメーター表示が可能。VU/ピークメーターは入力されたデジタルオーディオ信号を直接演算することで誤差の無い高精度な表示が行なえるという。

 ファームアップ用のUSBも備え、付属ソフトで液晶全面またはロゴ表示部(画面上部/320×105ドット)にユーザーが任意の画像を表示させることもできる。ボリューム部にはSMV(Smoothing-Volume)技術を採用し、微調整も可能となっている。

 消費電力は最大150W。外形寸法は276×257×94mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。リモコンや、USBケーブルなどが付属する。

前面に3.5型液晶を装備背面


(2012年 2月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]