DTSがSRS Labsを買収。両社のオーディオ技術を融合


 DTSは17日(米国時間)、SRS Labsを買収すると発表した。両社はいずれもオーディオコーデックや高音質化技術などオーディオソリューションのライセンスを手がけているが、今回DTSがSRSの全株式と現金資産を取得。買収額は約1億4,800万ドル。2013年の取引完了を見込む。

 これによりDTSは、SRSの各オーディオ技術や1,000を超える関連特許、商標などを取得。低ビットレートの配信技術からロスレスオーディオなど、両社の技術を融合し、さらに競争力が高く統合されたオーディオソリューションを実現するという。短期的には拡大中のモバイルやネットワーク接続デバイスの強化を図る。

 DTSのJon Kirchner CEOは「今回の取引は、将来のクラウドベースのエンターテインメント流通や相互接続されたデバイスの増加に向け、戦略のフォーカスを強化するもの。SRSは強力なポートフォリオとオーディオ技術を有しており、技術の相互補完性、見込み顧客のシナジーも高い。この取引によりDTSはエンドツーエンドのソリューションを強化し、より多くの顧客に高いレベルのサービスやプラットフォームを提供可能になる」とコメントしている。


(2012年 4月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]