ペガシス、AVC/H.264編集/スマートレンダリングソフト

「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4」


TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4

 ペガシスは、MPEG-4 AVC/H.264対応のカット編集ソフトウェア「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4」を8月3日より発売する。ダウンロード版のみの販売となり、価格は6,980円。対応OSは、Windows XP/Vista/7。

 カット編集/スマートレンダリングに特化したビデオ編集ソフト。従来製品「TMPGEnc MPEG Editor」シリーズのスマートレンダリング(必要最小限の部分のみを再変換)編集は、最終的にDVDやBlu-rayなどのメディア保存やオーサリングツールへの引き渡しを主体に開発していた。しかし、ストレージメディアの大容量化や低価格化、クラウド化により撮影データや録画データをそのまま保存できる環境になりつつあることから、「可能な限り無劣化で編集し、そのままローカルに保存するための専用ソフトウェア」が必要と判断。スマートレンダリング編集専用ソフトウェアとすべく開発したという。

 MPEG-1/2、MPEG-4 AVC/H.264編集・スマートレンダリングに対応した編集ソフト。1フレーム単位での編集が可能で、AVC/H.264の動画ファイル入力に対応(MP4、TS、MKV、FLV、MOVの各コンテナ対応)。映像フォーマットやサイズの混在入力を可能にするレスキュー機能も搭載する。入力ファイルに応じて可能な限り無劣化出力処理を判定する自動判定モード(オートモード)も搭載した。

 AVCHD/Blu-rayのタイトル単位での動画読み込みにも対応。解像度混在などのマルチストリームファイルを識別するMPEG-2 TS解析機能や、最大8ストリームまでの音声ファイル入力対応、最終出力形式を事前確認する「ターゲットインジケーター」なども備えている。

 編集画面では、入力設定やカット編集などの画面でアンドゥ/リドゥに対応。カット編集画面ではフルHD素材の編集操作を向上し、編集パネルの格納にも対応。Intuitive Draw Technologyにより、CUDAデコーダやIntel Mediaデコーダにも対応する。複数選択範囲のカット編集や、テロップの追加、編集、単色クリップの追加、トランジション効果に3Dトランジションの追加などを行なった。

 出力関連ではMPEG-4 AVC/H.264動画のスマートレンダリングに対応。また、アイ・オー・データ機器の「iVDR-S Media Server 3」を経由したiVDR録画ファイル編集/スマートレンダリングや、最大8ストリームまでのマルチ音声ストリーム出力、AAC音声のスマートレンダリング、BDMV/BDAV MPEGファイル出力、AVCHD MPEGファイル出力、GoPro HD(HERE/HERO2)スマートレンダリング出力に対応(規格外解像度除く)。FLAC音声出力にも対応したほか、再エンコード部分のAVCエンコーダにx264を採用した。


(2012年 7月 30日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]