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4年半ぶりのメジャーアップデート「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」

「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」

ペガシスは、HDR映像の編集・出力にも対応した次世代カット編集ツール「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6」を7月9日に発売する。「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 5」から4年半ぶりのメジャーアップデートとなり、価格はダウンロード販売で6,648円。本日、先行体験版も公開された。

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6は、「映像をできる限り高速に、詳細にカットすることをコンセプトに設計された」という映像編集ソフト。一般的な動画エンコードソフトでは出力に多くの時間が必要だが、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6では編集箇所以外は可能な限り無劣化で出力する「スマートレンダリング」機能により、エンコード範囲を極小に抑え、超高速、短時間での出力を実現している。

最新版では、HDR(PQ、HLG対応)色空間でのプレビュー、編集、出力に対応。TMPGEnc Video Mastering Works 7などHDR編集に対応したソフトの出力映像や、HDRカメラなどで撮影した映像を、編集点以外は映像を劣化させることなくそのままの鮮やかさで出力できるという。

フォーマットでは新たにAVI(非圧縮、Motion JPEG、Cineform)、VP9 Codecのスマートレンダリングにも対応。既存フォーマットにおいても、対応プロファイルの拡張、可変フレームレート対応など、更に幅広い範囲でのスマートレンダリング対応を実現している。

H.265/HEVCに加え、MPEG-4 AVC/H.264、VP9フォーマットでも8K解像度の入出力に対応。H.265/HEVC 4:2:2 10bit入出力もサポート。さらに、XAVC、MXFコンテナへの新規出力にも対応する。音声はApple Lossless、Opus、Vorbisの入出力もサポートする。

カット編集の利便性も強化。マウスホバーで任意の場所を簡単にサーチできるほか、フレームビットレート表示に対応。最終編集位置のレジューム復帰や、音声スクラブ/早送り音声再生対応、拡大倍率が向上したプレビューコントロール、任意選択範囲のクリップ登録機能、クリップ編集画面上での再エンコード解析、クリップ編集画面上でのマスタークリップ変更なども可能になった。

ルビ表示/タグ入力に対応したテロップ機能では、文字装飾機能も更に多機能に進化。音声ボリューム調整にラウドネス基準も追加している。

Blu-ray(BDAV)書き込み機能やCM候補検出機能なども搭載。編集画面を開くことなく、CM候補検出結果が確認でき、CM検出精度のパラメータを任意に変更可能になった。