【IFA 2012】エプソン、フルHD/3Dプロジェクタを一新
-Wireless HD送信機を強化。ゲーム向け720p機も
エプソンブース |
エプソンは、「IFA 2012」に合わせて、ホームシアタープロジェクタのフルHD/3D/ワイヤレス対応モデル「EH-TW9100W」などハイエンドモデル3機種と、フルHDのミドルクラス3機種、720pのゲーム向けエントリーモデル1機種を発表した。ミドルクラスを10月に、ハイエンドを11月に、エントリーを12月に欧州で発売する。
ハイエンドモデルはいずれもフルHD/3D対応。WirelessHD対応で本体色がホワイト「EH-TW9100W」(3,199ユーロ)と、WirelessHD非対応でブラックの「EH-TW9100」(2,899ユーロ)、同じくWirelessHD非対応でホワイトの「EH-TW8100」(2,499ユーロ)の3モデル。EH-TW9100W/9100には3Dメガネが2個付属するが、TW8100には付属しない。
いずれも透過型液晶パネル「C2Fine」を搭載したフルHDプロジェクタ。ダイナミックコントラスト比32万:1を実現し、沈み込んだ黒を表現できるという。また、動画ボケをふせぐフレーム挿入技術も搭載。超解像技術や、エプソンシネマフィルターも搭載する。また、2D→3D変換にも対応。
EH-TW9100W | EH-TW9100 | EH-TW8100 |
明るさは2,400ルーメン。レンズは3機種ともフジノンレンズを搭載し、ズームは光学2.1倍。上下96.3%、左右47.1%のレンズシフトにも対応する。台形補正は±30度まで対応。HDMIは2系統装備する。
EH-TW9100W/9100に付属する3Dメガネはアクティブシャッター方式。従来モデルはプロジェクタと3Dメガネの通信に赤外線を用いており、信号を画面に反射させてメガネと通信する仕組みだったが、新たにRFを使ってダイレクトに通信でき、初期設定も簡単になった。これら2機種には、アナモフィックレンズ搭載時のアスペクト補正機能も搭載。
Wireless HD対応モデル「EH-TW9100W」はWireless HDレシーバー部を本体に内蔵。Wireless HDトランスミッタは新デザインのもので、HDMI入力を5系統(従来モデルは1系統)まで増やしたほか、パススルー用のHDMI出力×1や光デジタル音声出力、3Dメガネ充電端子などを備えている。
EH-TW6100W |
ミドルクラスもフルHD/3D対応。Wireless HDにも対応し、本体がホワイトの「EH-TW6100W」(1,799ユーロ)と、Wireless HD非対応でブラックの「EH-TW6100」(1,499ユーロ)、ホワイトの「EH-TW5910」(1,099ユーロ)をラインナップ。EH-TW6100W/6100には3Dメガネが1つ付属し、本体のUSB経由で充電可能。
明るさは、EH-TW6100W/6100が2,300ルーメンで、EH-TW5910は2,100ルーメン。ダイナミックコントラスト比はEH-TW6100W/6100が4万:1、EH-TW5910が2万:1。いずれも超解像や2D-3D変換に対応する。3Dメガネの通信にはRFを採用。EH-TW6100WのWireless HDレシーバーは本体に内蔵し、トランスミッタはTW9100Wと同じものとなる。HDMI入力は、2系統。3機種とも10W×2chのスピーカーを内蔵する。
EH-TW550 |
エントリーモデルの「EH-TW550」は、720pのパネルを搭載したゲーム向け。明るさは3,000ルーメンで、ダイナミックコントラスト比は5,000:1。±30度の台形補正を備える。RFで通信する3Dメガネが付属し、本体のUSBで充電も可能。
2つの異なる入力端子の映像を同時に表示できる「split-screen」機能を搭載。テレビ番組を観ながら、他のチャンネルのスポーツの結果をチェックすることなどが可能だという。
シアタープロジェクタの投写デモが充実 | プロジェクタでゲームを楽しめるスペース | 欧州でも販売を開始したHMD「MOVERIO」のコーナーも人気 |
(2012年 9月 3日)
[AV Watch編集部 中林暁]