ティアック、iPhone向けX-Y方式コンデンサーマイク

-2入力のマイク/ラインアンプも。各約8千円


ステレオコンデンサーマイク「iM2X」をiPhoneに取り付けたところ

 ティアックは、TASCAMブランドの新製品として、iPhoneなど、iOSデバイス向けのステレオコンデンサーマイク「iM2X」と、マイク/ラインアンプ「iXJ2」を発売する。発売時期は「iM2X」が10月上旬、「iXJ2」が9月下旬。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は各8,000円前後。

 両製品とも、Dockコネクタ接続で、iOSデバイスからの電源供給で動作する。




■ステレオコンデンサーマイク「iM2X」

 Dockコネクタに接続するステレオコンデンサーマイク。マイク部分はリニアPCMレコーダ「DR-07MKII」と同等の、単一指向性ステレオコンデンサーマイクを採用。180度回転するバリアングル機構で、ステージなどにマイクを向けたり、自分側にマイクを向けてメモ録りなどが可能。

 マイクのセッティングは「X-Y方式」になっているため、「インタビューや単一楽器の録音などに適している」という。

 録音レベルは本体側面のインプットボリュームで無段階に調節可能。入力レベルが確認できるLEDも本体に装備。耐音圧125dBを実現しており、ライヴ録音や鉄道、蒸気機関車など、大音量の録音にも対応できるという。

 収録できる周波数特性は10~20kHzで、SN比95dB以上を実現。マイク側にADコンバータを搭載しており、iPhoneとはデジタル接続している。

 マイク入力に対応したアプリで使用できるほか、TEACからも無料のリニアPCM録音アプリ「TASCAM PCM Recorder」がApp Storeで提供されている。

 対応機種はiPhone 4/4S、iPad、iPad 2、第3世代iPad、第4世代iPod touch。外形寸法は57×19×58.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は30g。



■マイク/ラインアンプ「iXJ2」

 Dock端子に接続するマイク/ラインアンプ。iPhoneなどのiOS端末を使い、取材やインターネット配信などに適した機能を搭載している。

マイク/ラインアンプ「iXJ2」

 ステレオ/モノラルの両方に対応した、3.5mmのミニジャックを2つ備えており、モノラルのピンマイクや、ステレオのワンポイントマイクなどを接続可能。iPhoneが縦横どちらの向きであっても、最適な向き端子が使えるという。プラグインパワーにも対応している。

 ロータリーボリュームを備え、2人の話者に対して2つのマイクを使う場合、それぞれの話者に最適なレベル設定が可能。左右独立のシグナルLEDも採用している。

 インターネット生放送などのアナウンス収録では、対談形式の会話となる事が多いが、この際にステレオのまま放送すると左右に話者が分かれてしまい、聞きにくくなる。それを防ぐ「MONO SUM」機能を備えており、2つの入力をモノラル化。対談でも音がセンターに定位し、聞きやすい放送ができるという。

 入力端子は、56dBのゲイン幅を確保。ラインレベルの入力にも対応でき、カセットテープレコーダなど再生機器を接続したり、キーボードなどの電子楽器も直接接続できる。

 オペアンプには、オーディオ用設計の「JRC NJM4580」を採用。過大入力を抑えるアナログリミッタも備えている。さらに、ステレオ、モノラルそれぞれの入力に対応できるよう、動作モードを一括動作(ステレオリンク)/個別動作から選択可能。

 ADコンバータは旭化成「AK5357」。 アナログ音声はデジタル変換され、iOSデバイスへデジタル伝送している。

 iOS標準搭載のボイスレコーダアプリやカメラアプリでの動画撮影に利用可能。さらに、無料のリニアPCMレコーダアプリ「TASCAM PCM Recorder」でも使用可能。App Storeからダウンロードできる。

 対応機種はiPhone 4/4S、iPad、iPad 2、第3世代iPad、第4世代iPod touch。外形寸法は59.8×16.6×46.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は30g。消費電力は125mW。


(2012年 9月 5日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]