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nasne発売延期の原因は「素材に含まれる物質の気化」

−検証時に発生せず。現在の出荷品では解決済み


nasne(CECH-ZNR1J)

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は10日、「nasne(ナスネ)」の発売延期に至る不良の原因を特定、公表した。nasneは当初7月19日の発売を予定していたが、7月18日に「輸送時のHDD破損」を理由に発売を延期し、製品を回収。8月30日に仕切り直して発売された。

 SCEによれば、今回の不良の原因は「“パッケージを含む輸送中の環境”および“一部部品の素材のばらつき”の悪条件と商品構造の組み合わせが重なったこと」。

 素材に含まれる物質が時間と共に気化し、nasneの内蔵HDDの読み取り機構に影響を及ぼしたことが直接的な原因だという。問題の素材は「本体底部の滑り止め部材などごく一部に使われていた」ものであり、同社社内規定に基づき、部品検定・検証を行なっていたが、「検証では発生していなかった」という。


nasneのメイン基板を取り出したところ

 HDDにおいては、樹脂系素材から発生するごく微量なガス(通称アウトガス)が内部に混入、ヘッドの故障などに繋がる例が存在することが知られており、特にHDD用として「低アウトガス素材」のテープなどが使われることも多い。SCEは原因の詳細については公表していないが、今回のトラブルは、この種の現象に近いものと推察できる。

 なお、「原因特定以降、素材のばらつきなどを見直した上で、パッケージを含む輸送中の環境を改善した」(SCE)とのことで、8月30日の発売以降、現在出荷中のものを含め、今後問題は発生しないという。


(2012年 9月 10日)

[ Reported by 西田 宗千佳]