対応機器間で動画無線伝送を可能にする「Miracast」

-Wi-Fi Alliance発表。Intel、Samsung、LGら賛同


 Wi-Fi Allianceは20日、動画コンテンツのワイヤレス伝送を可能にする認定プログラム「Wi-Fi CERTIFIED Miracast」を発表した。

 認定デバイス間で、無線LANを介して動画や写真、アプリケーションの共有を可能にする技術で、Miracast認定デバイス同士の組み合わせで、スマートフォンから大画面テレビへの写真出力や、プロジェクタへのノートPC画面出力、テレビのライブ放送をタブレット視聴などが行なえる。

 Miracastの接続はアクセスポイントが無くても、無線LAN搭載デバイス同士で直接接続できるWi-Fi Directによって確立される。接続の仕組みはMiracastデバイス内に内蔵されている。また、HDMIやDisplay Portのような有線ケーブルと同等のコンテンツ保護メカニズムも備えているという。Miracastデバイスでは、WPA2セキュリティ保護が自動的に有効化され、マルチメディアコンテンツの伝送は全てプライベート環境で行なわれる。

 最初の認定製品は、Broadcom Dualband 11n WiFi、Intel WiDiや、Marvell、MediaTek、Ralink、Realtekなどのワイヤレスアダプタなどのモジュール。製品としては、LG Optimus GやSamsung Galaxy SIIIなどのスマートフォン、テレビのSamsung Echo-Pなどが認定されている。


(2012年 9月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]