イメーション、TDKの新Bluetoothスピーカー6機種

「Bluetooth +」。360度再生や防水、Qi充電など


「Bluetooth +」シリーズの製品

 イメーションは、TDK Life on Recordブランドのスピーカー新シリーズ「Bluetooth +」を発表。6機種を12月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,980円~29,800円前後。

 いずれもBluetooth 2.1 + EDR対応のアクティブスピーカーで、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生可能。ステレオミニの音声入力も備え、プレーヤーとの有線接続も可能。本体形状やユニット構成などが異なる。

 なお、同社は2011年5月より「XA Premium Series」として「Boombox」や「Sound Cube」といった製品を販売している。「Bluetooth +」はこれらのモデルとデザイン面で共通部分も多いが、サイズや機能面、音質などが異なり、「XA Premium Series」は高級シリーズとして引き続き販売される。


型番特徴Bluetoothプロファイル
対応コーデック
店頭予想価格
A73ブームボックス型
内蔵充電池で6時間再生
A2DP/AVRCP
AAC/SBC
29,800円前後
V513360度方向に再生24,800円前後
Q35Qi充電対応24,800円前後
A33防塵/防滴A2DP/HSP/HFP
AAC/SBC
16,800円前後
TW550単3電池対応A2DP/HSP/HFP
SBC
7,980円前後
TW212
TW212WH
シンプル/小型A2DP/AVRCP
SBC
5,980円前後


■ ブームボックス型の「A73」

A73

 最上位の「A73」は、既存モデルBoomboxのデザインテイストを継承しつつ、Bluetooth対応や軽量化などを行なっている。音質については「TDK Life on Recordシグネチャーサウンドによるバランスに優れたフルレンジ」としている。Bluetooth接続時はiPhoneなどのAACコーデックにも対応する。

 大型モデルながら充電池を内蔵し、外出先でも利用可能。1~2時間の充電で、連続6時間稼働するという。高域/低域のトーンコントロール機能も備え、左右のノブで調整可能。FMラジオも搭載する。USBを備え、スマートフォンなどの充電(AC接続時のみ)も行なえる。

 ユニットは50mm径フルレンジ2基と130mm径サブウーファ1基、130mm径パッシブラジエータ2基。最大出力は7W×2ch + 15W。20分以上入力信号無し/USB充電無しの場合、自動でオフとなる。ステレオミニ入力のほか、ステレオミニのヘッドフォン出力も装備。外形寸法は432×102×292mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.9kg。リモコンも付属する。

天面にハンドルを備える背面特徴


■ 360度方向に再生する「V513」

V513。フルレンジスピーカーは4隅に内蔵する

 キューブ型の「V513」は、4方向にスピーカーユニットを配置。部屋のコーナーに置いて壁の反射を利用したサラウンド再生ができるほか、中央に置いた場合は360度方向に広がる音を楽しめるという。360度の「マルチディレクショナルサウンド」と「前方向サウンド」の切り替えも可能。高域/低域のイコライジングも行なえる。

 ユニットは、50mm径フルレンジ4基と、130mm径サブウーファ1基、130mm径パッシブラジエータ2基で構成。アンプ出力は3W×4ch + 15W。ステレオミニ入力や、プレーヤー充電用のUSB端子を装備。

 20分以上入力信号無し/USB充電無しの場合、自動でオフとなる。外形寸法は229×229×229mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.2kg。リモコンも付属する。

リモコンが付属背面特徴


■ Qi無接点充電が可能な「Q35」

Q35

 「Q35」もキューブ型だが、このモデルのみの特徴として無接点充電規格の「Qi(チー)」をサポート。対応スマートフォンなどを天面に置くことで端子をつながずに充電できる。また、本体にも充電池を内蔵し、連続6時間の再生が可能。充電用のUSBを備え、AC接続時以外でもプレーヤーなどを充電できる。

 4方向にユニットを配置し、広がりのある再生が可能。ユニットは25mm径フルレンジ4基と、101mm径サブウーファ1基。サブウーファは下向きに配置しており、下部のスリットから音が出る。アンプ出力は2W×4ch + 15W。

 IPX3の防滴設計となっており、軽度の水滴のある環境でも利用可能。ステレオミニ入力も装備。20分以上入力信号無し/USB充電無しの場合、自動でオフとなる。外形寸法は152×152×152mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.6kg。

Qi充電のイメージ。写真の充電ジャケットは試作品背面特徴


■ 防塵/防滴、ハンズフリー対応の「A33」

 “全天候型”という「A33」は、IP64認証済みの防塵/防滴仕様が特徴。マイクも内蔵し、ハンズフリー通話にも利用可能。バッテリ内蔵で、連続6時間駆動できる。ユニットは38mm径フルレンジ2基と、63mm径サブウーファ1基、63mm径パッシブラジエータ2基。アンプ出力は3W×2ch + 9W。

 ステレオミニ入力と、充電用USB端子(AC接続時のみ利用可能)を装備。底面にスタンドを備え、本体の角度を変えることができる。20分以上入力信号無し/USB充電無しの場合、自動でオフとなる。外形寸法は241×51×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.2kg。

A33側面特徴


■ ハンズフリー通話/電池駆動対応「TW550」

 マイクを内蔵し、ハンズフリー通話にも対応なステレオスピーカー。AC給電のほか、単3電池4本でも動作可能となっている。ユニットは45mm径フルレンジ2基で、アンプ出力は2W×2ch。

 ステレオミニ入力と、充電用USB端子(AC接続時のみ利用可能)を装備。20分以上入力信号無しの場合、自動でオフとなる。外形寸法は257×84×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1kg。

TW550底面に電池収納部を備える特徴


■ シンプル&コンパクト「TW212」

 エントリーモデル「TW212」は、ブラックとホワイト(WH)の2色を用意。ユニットは45mm径フルレンジ2基で、アンプ出力は2W×2ch。

 ステレオミニ入力と、充電用USB端子(AC接続時のみ利用可能)を装備。20分以上入力信号無しの場合、自動でオフとなる。192×91×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.5kg。

TW212ブラック(左)とホワイト(右)特徴


■ Bluetoothオーディオに個性をプラス

イメーションの桂幹氏

 イメーションの常務取締役 コンシューマービジネス統轄本部長 桂幹氏は、同社のコア分野である「STORE」(記録メディアなど)と「PROTECT」(セキュリティ)、そして「CONNECT」(機器同士や、コンテンツと人をつなげる)という3つを説明。新しい「Bluetooth +」は、最後のCONNECTに該当する製品で、Bluetoothを使うことで利便性を高めることの必要性などを強調した。

 新シリーズの「Bluetooth +」については、プロダクトマネジメント部 オーディオプロダクトグループの下山秀一マネージャーが説明。シリーズの名の「+」には、ただ再生するだけではなく、「360度再生」や「Qi充電」、「防水防滴」といった個性をプラスするという意味が込められており、「ただのBluetoothスピーカーと違うということを主張していく」とした。

 

下山秀一氏使用環境やスタイルに合わせて様々な個性をプラスしたという発表会場には、ロックバンドのTHE VACCINESとコラボした「A73」の特別モデルを参考展示。こちらの販売予定は無いという


(2012年 11月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]