iriver、デュアルDACのハイレゾプレーヤー「AK120」

「AK120」(AK120-64GB-BLK)

　アユートは、iriverがAstell&Kern(アステルアンドケルン)ブランドで展開しているハイレゾ対応プレーヤーの新モデル「AK120」(AK120-64GB-BLK)を6月上旬に発売する。64GBメモリを内蔵し、microSDカードスロットを2基搭載。直販予定価格は129,800円。カラーはソリッドブラック。

　5月11日に、東京のスタジアムプレイス青山で開催される、「春のヘッドフォン祭 2013」で先行試聴ブースを設けるほか、11日の11時から会場の9階 901にて発表会も開催する。なお、正式な予約受付開始日や発売日は、近日公開予定としている。

手に持ったところ

　昨年10月から発売している、ハイレゾ対応プレーヤー「AK100」(直販54,800円)の上位モデル。左右チャンネル用に個別のDACを搭載するなど、音質にこだわっており、アユートでは「持ち運べるモニタリング環境を実現するプロフェッショナル・クオリティサウンド」と表現。プロやハイエンドオーディオユーザーをターゲットとしている。

　AK100は、ハイレゾ再生に対応しながらコンパクト(約79×59.2×14.4mm/縦×横×薄さ)な筐体が特徴だが、AK120でもそれを踏襲。約89.1×59.2×14.4mm(同)と、横幅や薄さは同じで、縦が1cmほど長くなっている。重量も約122g(AK100)と約144g(AK120)で、あまり大きな違いはない。

左がAK100、右がAK120。若干縦が長くなっている

横幅は同じ

薄さも同じだ

　内蔵メモリは64GB(AK100は32GB)。microSDカードを2基備えているのはAK100と同じだが、AK100が32GBまで対応していたのに対し、AK120は64GBまで対応。64GB×2枚+64GB内蔵メモリにより、合計192GBまで拡張できる。

メニューなどのGUIはAK100をベースとしながら、細部が異なるようだ

端子レイアウトはAK100とほぼ同じ

底部にmicroSDカードスロットを2基備えている

側面にダイヤル式のボリュームを搭載している

　音質面では、L/Rそれぞれの信号用に、個別のDAC、Wolfson「WM8740」を搭載。デュアルDAC構成としている(AK100はWM8740×1基)。さらに、その性能を最大限に引き出すというアナログ回路設計も採用。「まるでレコーディングスタジオの生の収録現場に立ち合っているかのごとく、雄大かつ力強く、透き通ったシルクのような繊細さも再現できる」という。

　再生対応フォーマットは、WAV/FLAC/WMA/MP3/OGG/APE/AAC/Apple Lossless/AIFF。FLAC/WAV/Apple Lossless/AIFFは24bit/192kHzまでサポートする。また、ユーザーから要望が多かったというギャップレス再生もサポートしている(AK100はギャップレス再生非対応)。

　側面にダイヤル式のボリュームを搭載し、152ステップで細かな調整が可能。ボリュームガードも備え、画面OFF時にボリュームをロックする設定も可能。アルバムアートの画面フィット調整やスリープタイマーなども備えている。

ケースにもデュアルDACの文字が

右がAK120。ボリュームガードが追加されている

　出力は、ヘッドフォン出力兼用の光デジタル出力端子と、光デジタル入力端子を各1系統装備。USBマイクロ端子も備えている。出力は1.5Vrms×2ch(負荷無し)。Bluetooth 3.0にも対応しており、プロファイルはA2DP/HFP/HIDをサポートする。

　ディスプレイは2.4型、320×240ドットのIPS液晶で、静電容量方式のタッチパネル仕様。バッテリは2,350mAhのリチウムポリマー充電池で、FLACの16bit/44.1kHzデータを、ボリューム37、EQ OFF、画面を消した状態で約14時間の再生が可能。充電所要時間は約6.5時間。

　イタリアの職人が手掛けたという、自然素材の本革で加工された「イタリアンレザープレミアムケース」が付属。液晶保護シート裏・表用各1枚(予備)も同梱。内蔵メモリにハイレゾ音源5曲をサンプルとして収録している(曲はAK100のものと同じ)。

本革のイタリアンレザープレミアムケースが付属する