iriver、24bit/192kHzプレーヤー「AK100」発売開始

ヘッドフォン祭で披露。スタジオの音を目指し開発


 マウスコンピューターは27日、秋のヘッドフォン祭り2012の会場で、24bit/192kHz対応のiriverポータブルオーディオプレーヤー「Astell & Kern AK100」の発表会を開催した。直販価格は54,800円で、会場でも販売している。

 iriverブランドのフラッグシップとなるポータブルオーディオプレーヤーで、高級Hi-Fiオーディオシリーズ「Astell & Kern」の第1弾製品。内蔵フラッシュメモリは32GB。microSD/SDHCスロットを2基備え、microSD/SDHCカード(最大32GB)を利用して96GBまで拡張できる。24bitのサンプル音源5曲が入った2GBのmicroSDカードも付属する。


Astell & Kern AK100

 詳細は以前の記事で紹介済みだが、最高24bit/192kHzのFLACやWAVを再生可能。量子化ビット数は8/16/24bit、サンプリングレートは8/16/32/44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzに対応する。そのほか、APE/MP3/WMA/OGGの再生も可能となっている。

 ディスプレイは2.4型/320×240ドットのIPSカラー液晶で、静電容量式のタッチパネルで操作可能。なお、再生/一時停止や早送り/巻戻しのハードウェアボタンを備えるほか、サイドのロータリボリュームで音量を152ステップ操作できる。


Astell & Kern AK100。2.4型液晶を搭載152ステップのボリューム調整が可能なロータリーコントローラ再生/停止ボタン
ヘッドフォン出力/光デジタル出力と光デジタル入力USB端子と2スロットのmicroSDを装備本体は高剛性アルミボディ

 DACチップはWolfsonの「WM8740」を搭載。WM8740の性能を限界まで引き出すためにチューニングを重ねたという。ダイナミックレンジは110dB以上、周波数特性は10Hz~20kHz(±0.02dB)。3.5mmの光デジタル入出力端子(出力はヘッドフォンと兼用)も備え、「DDC/DACモード」を利用することで、DDCやDACとしても利用できる。

 Bluetooth 3.0も搭載し、対応ヘッドフォンなどへワイヤレスで音楽を伝送可能。プロファイルはA2DP/HFPに対応する。バッテリは容量2,000mAhで、連続再生時間はFLACの24bit/192kHzで約12時間、MP3/128kbpsの場合は約20時間。充電はUSB経由で行ない、充電時間は約5時間30分。外形寸法は約79×59.2×14.4mm(縦×横×厚さ)、重量は約122g。

主な特徴パッケージも高級感あるデザインに
ブースには4台のAK100

 なおヘッドフォンは付属しない。「先入観を持たずに、好みのヘッドフォンを接続して楽しんでほしい」(マウスコンピュータ 製品企画部 プロダクトマネージャー 藤川真人氏)とのこと。ただし、液晶保護シートを同梱することとした。

 発売に合わせて、ヘッドフォン祭り会場では試聴機を合計9台(7階のブースに4台、10階1001ホールに5台)用意。試聴機にはFitEarのイヤフォンを用意しているほか、手持ちのイヤフォンも接続して、試聴可能となっている。



■ 「HQS」をキーワードに開発

iriver James Lee氏

 iriver グローバルセールスチーム シニアディレクターのJames Lee氏は、iriverが、ポータブルオーディオの世界的ブランドであること、スマートフォンの人気により専用機市場が縮小傾向であることなどに言及。1年の入念なリサーチの結果、ハイレゾプレーヤー市場への参入を決め、韓国ではハイレゾ音楽配信サービスを立ちあげて、エコシステムの構築を図っていることなどを紹介した。「Hi-Fi Playerとコンテンツを揃え、ハイエンドプレーヤー市場を作っていく。日本は最重要マーケットと考えている」とする。


マウスコンピュータ藤川氏

 マウスコンピュータ 製品企画部 プロダクトマネージャーの藤川真人氏は、ポータブルオーディオ専用機の市場が縮小傾向でありながら、ヘッドフォンやポータブルアンプの市場は拡大していることを紹介。また、国外、国内ともにハイレゾ音楽配信サービスが増えていることなどから、高品位なオーディオプレーヤーへの市場ニーズを確認し、参入を決めたという。

 AK100の開発にあたり、iriverでは「MQS」というキーワードを社内で共有。Mastering Quality Soundの略で、「スタジオの音をそのままポータブルで」を目標に高音質化に取り組み、DACチップのWM8740のチューニングなどを行なったという。


MOSコンセプトで開発ハイレゾ配信の増加もAK100の開発を後押し韓国ではiriverのハイレゾ音楽配信サービスも

(2012年 10月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]