ニュース
アユート、AK120のUSB DAC機能向け新ファーム
15日発売の初回ロットより新しいバージョン
(2013/6/14 16:05)
アユートは14日、iriver Astell&Kernブランドのハイレゾ対応プレーヤー「AK120」の新ファームウェア「1.21」を公開した。6月15日に発売される製品の初回ロットには「1.11」のファームが適用されており、それよりも新しいファームとなる。
1.21では、USB DAC機能やSDカードの認識がより安定化されているほか、光デジタル音声入力機能を使用した際に、オートオフやスリープを無効化する機能が追加される。
「AK120」は、64GBメモリを内蔵し、microSDカードスロットを2基搭載。FLAC/WAV/Apple Lossless/AIFFの24bit/192kHz再生に対応したプレーヤー。Wolfson「WM8740」をデュアルDAC構成で搭載している。
製品発表の段階で、ファームウェアアップデートにより、USB DAC機能と、DSDファイルの再生機能の追加を予告。USB DACは、日本での発売に間に合い、初回出荷から対応ファームが適用された形で販売される。DSD対応ファームは今後提供される予定。
USB DAC機能を使ってみる
プレーヤーとしての機能は、以前レビューした通りだが、新ファームにより予告されていたUSB DAC機能が利用可能になった。なお、プレーヤーとしては24bit/192kHzまでの再生に対応しているが、USB DACでは16bit/44.1kHz~192kHz、24bit/44.1kHz~96kHzまでとなっており、24bit/192kHzのファイルは再生できない。また、アシンクロナス伝送には非対応となる。
利用は簡単で、PCとUSBケーブルで接続すると、「充電&再生」、「充電&データ」という動作選択メニューの中に、新たに「USB DACに接続します」という項目が現れる。これを選べば、USB DACモードとなり、PC側で自動的にドライバがインストールされ、使用可能になる。
対応OSは、Windows XP/Vista/7/8(32bit/64bit)、MAC OS X 10.7.5以上。なお、64bit OSではUSB 3.0ポートを介したUSB DAC機能はサポートしていない。また、USB DAC使用時に、光デジタル出力は使用できなくなる。
「foobar2000」で使用したところ、プレーヤー本体で再生した時の印象を踏襲した、情報量の多い繊細なサウンドが体験できる。屋外の移動中だけでなく、室内でPCを利用している時も、そのサウンドを高品質に楽しめるUSB DAC兼ヘッドホンアンプとして機能する事で、利用シーンが増加するのは嬉しいポイントと言えるだろう。
なお、「山下達郎/希望という名の光」(16bit/44.1kHz/WAV)のファイルで、本体直接再生と、USB DAC再生も比べてみたが、コントラストが深く、鮮度の高い本体再生に対し、USB DACは若干サッパリとした描写になると感じた。