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JVC、600fpsからタイムラプスまで対応するビデオカメラ

1080/60p/36Mbps。決定的シーンから音声付き夜景まで

GC-P100

 JVCケンウッドは、JVCブランドのビデオカメラ新製品として、600fpsのハイスピード動画撮影から、タイムラプス撮影まで対応できる「GC-P100」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後。

 最高で1080/60p、36Mbpsでの高画質動画撮影が可能なビデオカメラ。特殊な撮影を可能にする「タイム・コントロール」機能を備えているのが特徴。120fps〜600fpsまでのハイスピード撮影機能を備え、タイムラプス撮影も可能。これらの機能を簡単に設定できるのが「タイム・コントロール」となり、側面に備えたダイヤルで、撮影したいfpsを選び、選択するという操作方法になっている。

光学10倍ズームレンズを採用
細長いボディが特徴
出っ張っている部分が「タイム・コントロール」用のダイヤル
ダイヤルを回すとリング状のfps表示がぐるぐるとまわり、目的のfpsを選択する

 これにより、例えばサッカーのシュートシーンをハイスピード撮影して、ゴールの決定的瞬間をスローで鑑賞できる動画を撮影したり、逆に流れる雲の動きを数秒間隔で撮影し、それを動画として再生する事で、雲が凄いスピードで動いているように見えるタイムラプス動画までが、直感的に撮影できるとする。

 最長4秒までシャッタースピードを落とす事も可能で、夜景撮影にも対応できる。シャッタースピードを落として、車のテールランプを光の線のように撮影したり、ビル群の夜景を肉眼よりも明るく鮮やかに撮影するといった、静止画カメラの長時間露光のような夜景を、動画として音声も含めて撮影できる。例えば、シャッタースピードを4秒間に設定すると、4秒ごとに更新される夜景の静止画スライドショーに、音声も付加されたような動画が撮影できる。

馬が障害物をジャンプするシーンなどを、ハイスピードで撮影。スローで再生できる
オートで撮影すると、夜景はこのように撮影されるが
タイム・コントロールでシャッタースピードを落として撮影すると、夜景が明るく撮影できる
高速道路を走る車のライトが、光の筋のように映る。音声も収録される
シャッタースピードを遅くした状態でレンズをズームすると、SF映画のワープシーンのような映像に
スクランブル交差点も、シャッタースピードを遅くして撮影すると、歩く人が残像のように薄くなる

 通常のビデオカメラには無いこうした機能を盛り込む事で、子供の運動会や旅行といった、ビデオカメラの一般的な利用シーンだけでなく、ハイスピード映像を盛り込んだ映像作品にチャレンジするハイアマ層などもターゲットとしている。Everioシリーズとは別のカメラとして展開する。

 撮像素子は1/2.3型、1,276万画素の裏面照射型CMOSを採用。レンズはJVC HD GTレンズで、焦点距離は、35mm換算で、静止画(16:9)撮影時で34.4〜344mmの10倍ズーム。動画撮影時は、ダイナミックズームを含めて29.5〜476mm、16倍となる(手ブレ補正OFF/ダイナミックズームON)。明るさはF 1.2〜2.8。暗くなりがちなハイスピード撮影も、明るく撮れるという。光学式の手ブレ補正も搭載する。

 レンズズーム位置をカメラに記憶できる「ズーム・ポジション・メモリー」を搭載。例えばサッカーの試合で、ゴール付近にズームし、その位置を記憶させる。広角側で主に撮影し、選手がゴール前へ攻め込み、シュートを打つ可能性が出てきた場合、ワンタッチで、前述のズーム位置までカメラが寄ってくれる。ただし、カメラの向き自体を変更する機能は無い。

 シャッタースピードは、動画撮影時で1/60〜1/4000、オートスローシャッターモードで1/30〜1/4000。マニュアル時は1/2〜1/4000、4秒にも設定できる。静止画の高速連写も可能で、秒間約60コマで、最大115枚の撮影が可能。秒間2コマでは、枚数無制限となる。

9枚を切り出し、タイル状にまとめた写真

 590万画素の静止画撮影も可能。超解像技術を使い、1,200万画素の保存もできる。また、1080/60pの高ビットレートで録画できるのを生かし、撮影した動画から、任意のフレームを静止画(フルHD)として切り出し、保存できる。プログレッシブで撮影しているため、切り出しても高いクオリティが維持できるという。1枚を切り出すだけでなく、連続9枚を切り出す事もでき、切り出すフレーム間隔も設定可能。切り出した9枚の画像をタイル状に配置して、一目で動きの流れがわかるような静止画を作る事もできる。

 撮影中にマーキングボタンを押すと、そのポイントを、後から簡単に探せる「インデックス・マーキング(タギング)」機能を用意。マーキングした、見たいシーンだけを集めてダイジェスト再生する機能も利用できる。

 記録フォーマットはAVCHDと、MP4/MOV(MPEG-4 AVC/H.264)。最高レートの1080/60p/36MbpsはMP4/MOVモードで撮影可能。AVCHDは最高で1080/28Mbpsまでとなる。また、MOV形式では、音声は24bit/96kHzのハイレゾで収録できる。720pだが、iFrameでの記録も可能。

 ハイスピード動画はMP4で録画。fpsによって、撮影できる動画の解像度が変化する。

撮影スピード 映像サイズ 撮影シーン
(スポーツでの例)
120fps 640×360 サッカーのシュート

野球の投球

バスケットボールのドリブル

テニスのサービス

サッカーでボールを蹴る瞬間

野球のスイング
240fps 640×360
300fps 640×360
420fps 320×176
600fps 320×176

 ズームレバーはシーソータイプ。マニュアルフォーカスリングも搭載する。左側面にモニタは無く、スチルカメラのように、レンズの光軸上にモニタがある。モニタは3型で、46万画素。チルト機構も備えている。着脱式のモニターフードも付属。ビューファインダーも搭載し、0.24型で26万画素相当。

ズームレバーはシーソータイプ
液晶モニタはチルト式
モニターフードも付属する

 液晶モニタを倒すと、バッテリとSDカードスロットが現れる。SDカードは、SDXCまでをサポート。底部にバッテリやカードスロットを設けないことで、三脚にカメラを固定した状態でも、バッテリやメモリーカードの交換が行なえる。

液晶モニタの奥にバッテリとメモリーカードスロット
ビューファインダも搭載する

 出力端子はHDMIミニ、専用AV端子。USB端子や外部マイク端子も装備。外形寸法は110×183×76mm(幅×奥行き×高さ)。重量は490gで、付属バッテリ装着時で575g。付属バッテリでの連続撮影時間は約2時間、実撮影時間は約1時間。充電所要時間は約2時間10分。

(山崎健太郎)