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JBL、ペア33,600円のブックシェルフなどエントリースピーカー「STUDIO 2」7機種

STUDIO 2シリーズ 7機種

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのエントリースピーカー新シリーズとして、「STUDIO 2シリーズ」7機種を10月下旬に発売する。価格はブックシェルフの「230 BRN」がペアで46,200円、フロア型の「290 BRN」が1本71,400円など。

 詳細は下表の通り。なお、サラウンド用の2ウェイ「STUDIO 210 BRN」(35,700円/ペア)は薄型設計になっており、背面のフック受け金具により、壁面取り付けにも対応する。

種類モデル名価格
3ウェイフロア型
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
200mm径ウーファ×2
STUDIO 290 BRN71,400円(1本)
3ウェイフロア型
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
165mm径ウーファ×2
STUDIO 280 BRN58,800円(1本)
3ウェイフロア型
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
165mm径ウーファ×1
STUDIO 270 BRN46,200円(1本)
2ウェイブックシェルフ
25mm径ドームツイータ+ホーン
165mm径ウーファ×1
STUDIO 230 BRN46,200円(ペア)
2ウェイブックシェルフ
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×1
STUDIO 220 BRN33,600円(ペア)
2ウェイ・サラウンド用
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×1
STUDIO 210 BRN35,700円(ペア)
2ウェイ・サラウンド用
25mm径ドームツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×2
STUDIO 225C BRN29,400円(1本)
STUDIO 290 BRN
STUDIO 280 BRN
STUDIO 270 BRN

 コンプレッションドライバは搭載していないが、JBL独自のホーム技術を活かし、ウェーブガイド/ホーンを取り付けた25mm口径のドームツイータを全機種に搭載。広いリスニングエリアを実現するという。また、ツイータの振動板には、アルミニウムの振動板両表面にセラミック化したアルミナ層を形成させた、複合サンドイッチ構造の「CMMD(セラミック・メタル・マトリックス・ダイアフラム)」を採用。セラミック層の高いヤング率と音速特性、アルミニウム・コアの低密度ダンピング特性とが、一次共振周波数を可聴帯域外へと追いやり、歪や濁りの無い高域再生ができるという。

 ウーファユニットには、PolyPlas(ポリプラス)コーンを採用。歪の無い正確なピストンを行なうため、剛性と適度な内部損失を持つという。

 フロア型モデルには、100mm径のPolyPlas振動板を使ったミッドレンジを採用。ボーカル帯域の透明感やリアリティを高めるという。ウーファの背圧と、エンクロージャの共振からの干渉を防ぐためにバックキャビティーも装備する。

STUDIO 230 BRN
STUDIO 220 BRN
STUDIO 210 BRN
STUDIO 225C BRN

 各モデルの主な違いは以下のとおり。

モデル名STUDIO 290 BRNSTUDIO 280 BRNSTUDIO 270 BRN
ユニット構成25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
200mm径ウーファ×2
25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
165mm径ウーファ×2
25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ミッドレンジ
165mm径ウーファ×1
インピーダンス
再生周波数帯域28Hz~22kHz30Hz~22kHz35Hz~22kHz
クロスオーバー周波数550Hz/3.8kHz800Hz/3.6kHz750Hz/3.4kHz
推奨アンプ出力20~225W20~200W20~200W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
273×330×1,197mm237×284×1,124mm237×244×1,010mm
重量25kg20.5kg16.1kg
モデル名STUDIO 230 BRNSTUDIO 220 BRNSTUDIO 210 BRNSTUDIO 225C BRN
ユニット構成25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
165mm径ウーファ×1
25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×1
25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×1
25mm径ドーム
ツイータ+ホーン
100mm径ウーファ×2
インピーダンス
再生周波数帯域42Hz~22kHz52Hz~22kHz52Hz~22kHz50Hz~22kHz
クロスオーバー周波数2.4kHz4.1kHz4.2kHz1.4kHz/1.8kHz
推奨アンプ出力20~225W20~200W20~125W20~125W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
237×265×381mm168×180×260mm256×146×260mm535×187×165mm
重量7.9kg3.7kg3.7kg7.9kg

 ネットワーク回路はコンピュータ・シミュレーションにより最適化。フロア型モデルではバイワイヤリング接続にも対応する。

 エンクロージャ内部では、縦板の共振やたわみを防ぐため、窓枠状の内部ブレーシングを施している。素材は19mm厚のMDF。バスレフ構造で、ポートは背面に用意している。

 表面は継ぎ目の無いラウンドエッジ構造を採用。Espresso木目調仕上げと名付けられている。バッフル面にはネジの露出が無く、サランネットは細身のピン受けで装着する。サランネットのフレームには、サイドに切り込みが入っており、バッフルから浮かせたフローティング構造を採用。サランネット装着時の音質低下を防いでいる。フロア型は底面にラバーフット採用。スパイクも付属する。

(山崎健太郎)