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AKG、50mmドライバ搭載ポータブルヘッドフォン

「K550」のハウジングを小型化した「K545」

K545のBLACKモデル

 ハーマンインターナショナルは、AKGの密閉型ヘッドフォン「K545」を11月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,800円前後。カラーはBLACKとWHITE。

 発売中のホーム用リファレンスヘッドフォン「K550」をポータブル仕様にしたモデルで、50mm径ユニットを搭載している事や、アーム部分のデザインなど、踏襲している要素もありながら、ハウジングをコンパクトにして可搬性を高めている。

K545のWHITEモデル
BLACKモデル
WHITEモデル

 50mm径ユニットはK550に採用しているものと同じだが、コンパクトなハウジングに合わせて最適化した。さらに、ドライバ本体や内部ハウジングの空気の流れを調整するポートを備え、振動板の振幅時に発生する背圧を最適化する「ベンチレーション・システム」を採用。

 ハウジング内に内部ハウジングを設け、バスレフ・エンクロージャの役割を持つというバス・ポートを用意し、ベンチレーション・システムと併せて、振動板のよりスムーズな振幅を実現する「インナー・バスレフ・エンクロージャ」構造となっている。

50mm径ユニットを搭載する
ケーブル着脱が可能
ハウジングはヘアライン仕上げ

 イヤーパッドには低反発性クッションとプロテインレザーを採用。遮音性や装着感を高め、不快なムレも軽減するという。

 ケーブルは着脱可能でステレオミニ端子を採用。アップル製品に対応した3ボタン式のマイク搭載リモコンケーブルと、その他のスマートフォンに対応する4極プラグタイプのマイク搭載1ボタンケーブルを同梱。長さはどちらも1.2m。リモコンの無いストレートケーブルは付属しない。

 周波数特性は20Hz~20kHz。感度は97dB/mW。インピーダンスは32Ω。ケーブルを除いた重量は270g。

音を聴いてみる

 「K550」はシッカリとした低域の沈み込みを持ちながら、中域は不必要に膨らまず、高域の丁寧な描写が聴き取りやすい、AKGらしいバランスのサウンドだった。そのコンパクトモデルとなる「K545」も、音の傾向としては似ており、ハウジングはやや小さくなったものの、音場が広く、抜けの良い高域が広がる様子がよく見える。

 K550との違いとしては、騒音のある屋外でのリスニングを考慮したためか、中低域がやや盛り上がっており、音楽をドラマチックに楽しめる側面も強くなっているようだ。

(山崎健太郎)