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工学院大学、世界初の4Kを8Kに変換する超解像技術を開発

4Kから8Kへ変換するデモ機

 工学院大学は24日、世界初という4K映像を8Kに変換できる超解像技術を開発したと発表した。11月13日~15日の3日間、千葉の幕張メッセで開催される 「Inter BEE2013」で展示を行なう。

 工学院大学 情報学部情報デザイン学科 合志清一教授の研究グループが開発したもので、3,840×2,160ドットの4K映像を、7,680×4,320ドットの8K映像に変換する技術。一般的には用いられていなかった、独自の非線形信号処理方式を超解像技術に採用する事で、「ボケ感のないくっきりと鮮明な8K変換映像の生成を可能にした」とする。この方式は、テレビ信号のナイキスト周波数(ある信号を標本化する際、そのサンプリング周波数fsの1/2の周波数)を超える高精細成分の画像を再生する事で実現しているという。

変換のイメージ

 ハイビジョンテレビ、4K・8Kテレビだけでなく、監視カメラや映画、内視鏡、画像・映像復原などへの応用も想定されており、「産学連携により本技術の活用を推進していく」としている。

(山崎健太郎)