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Qualcomm、スマホで4K動画撮影とHEVC再生を可能にする「Snapdragon 805」

 Qualcommは20日(米国時間)、スマートフォン/タブレット向けプロセッサの次世代バージョンとして、4K(Ultra HD)映像の撮影や再生などに対応した「Snapdragon 805」を発表した。現在サンプル出荷中で、最初の搭載端末は2014年の前半に発売される見込み。

 システムレベルで4Kをサポートし、4K動画撮影や再生などに対応する初のモバイル向けプロセッサー。GPU「Adreno 420」の搭載により、既存GPUに比べ性能を最大40%向上したという。端末の4Kディスプレイで視聴しながら、同時に他の4Kテレビなどへ映像出力することも可能。

 さらに、ハードウェアによる4K HEVC/H.265デコードにも初めて対応。高品質な大容量のHDビデオコンテンツを、低消費電力で再生/出力できるとしている。

 各コアが最大2.5GHzで動作する「Krait 450」クアッドコアCPUを搭載。最大メモリ帯域幅は25.6GB/秒。2月に発表したチップセット「Gobi MDM9x25」、または「Gobi MDM9x35」と統合可能。IEEE 802.11ac接続でデュアルバンド/2ストリームの「Qualcomm VIVE」により、ワイヤレスでの4Kストリーミングにも対応可能としている。

 デュアルカメラ イメージ シグナル プロセッサー(ISPs)に対応するほか、ギガピクセル/秒のスループットを備えたカメラにも初めて対応。より高解像度な写真でも、撮影後の補正処理を可能にしている。

 QualcommのMurthy Renduchintala EVPは、「Snapdragon 805を搭載したスマートフォンやタブレットを使うことは、4K映像対応のホームシアターがポケットに入っているようなもの」とアピールしている。

(中林暁)