ニュース
スマホ向け放送「NOTTV」が'16年6月30日サービス終了。「今後の事業継続が困難」
(2015/11/27 16:16)
mmbiは、スマートフォン向け放送「NOTTV(ノッティーヴィー)」のサービスを2016年6月30日を持って終了する。新規のNOTTVサービス受付も終了する。
NOTTVは、日本初のスマートフォン向け放送サービスとして2012年4月に開局。スマートフォンやタブレット利用者が、どこでも映像を楽しめるを目標にサービス展開していた。しかし、昨今のインターネットによるスマホ向け映像配信の普及などにより、「当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難」として、NOTTVサービスの終了を決定した。
NOTTV終了にあわせて、ジャパン・モバイルキャスティングによる「モバキャス」サービスも終了する。
10月末時点のNOTTV加入者数は147万人。なお、現在NOTTVを利用しているユーザーに対しては、dTVなどNTTドコモのサービスをお得に利用できるよう施策を準備中としている。
mmbiにはNTTドコモやテレビ局らが出資。NOTTVは、mmbiによる携帯端末向けV-Highマルチメディア放送として、地上アナログ放送終了後の帯域を使い、2012年4月にスタート。基本料金は月額420円で、3チャンネルのリアルタイム視聴と蓄積型放送(シフトタイム視聴/デジタルコンテンツ)を行ない、常に通信可能なスマートフォンの特徴を活かした展開を目指していた。
ドコモのスマートフォンを中心にNOTTV対応端末展開したほか、2014年にはテレビでのNOTTV視聴を可能にする「TV BOX」も投入。'14年11月には佐賀県でのサービス開始に伴い、全国展開を達成し、'15年4月からは、NOTTV(NOTTV1、NOTTV2)に、BS/CS放送の6つのチャンネルを加えた月額635円の「NOTTVパック」を展開していた。
しかし、近年はドコモのスマホでもNOTTV対応端末が減少傾向となっており、2015年に入ってからは加入者が減少。7月のNTTドコモ決算発表において、ドコモ加藤社長は「注視しながら、今後の展開を検討していく」とコメントしていた。なお、NOTTVで利用中の電波は返納する予定。