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エソテリック、36bit DAC「D-02X」とSACDトランスポート「P-02X」。HDMIでDSD伝送も

 エソテリックは、SACD/CD対応トランスポート「P-02X」と、36bitデュアルモノDAC「D-02X」を3月1日に発売する。価格はいずれも140万円。2台を組み合わせることでセパレート型プレーヤーとして利用できる。

SACD/CD対応トランスポート「P-02X」

 '11年発売の「P-02」と「D-02」に、最高峰モデル「Grandioso P1/D1」の技術を採り入れて音質向上を図ったモデル。両機種を接続して広帯域デジタル伝送する独自機能が「ES-LINK4」に進化。新たにHDMIケーブル接続でDSDまたは352.8kHz/48bit PCM伝送も可能になった(P-02/D-02はXLR接続のES-LINK3で176.4kHz伝送)。

 両機種ともクロック回路を電源部、グランドまで完全に他の回路から独立。搭載するVCXO(電圧制御型水晶発振器)はGrandioso用にNDK(日本電波工業)と共同開発したもので、位相雑音が少なく、従来よりもさらに大型の水晶片を用いて、高音質を追求している。

 また、P-02XとD-02XをBNCで接続しクロックシンク(同期再生)することでジッターを低減。独自のPLL レス・ダイレクトマスタークロックLINKにも対応し、D-02Xの高精度クロックモジュールで生成した22.5792MHz基準クロックをストレートにP-02Xに供給可能。これにより、正確な音像定位や鮮明な音質を可能にしたという。さらに、別売の高精度ルビジウムマスタークロック「G-01」との接続でシステムアップも図れる。

36bit対応、差動16回路構成になったDAC「D-02X」

 全回路コンポーネントを新規設計し、Grandioso D1の設計思想を凝縮させたというデュアルモノDAC。4つの独立トロイダル電源回路構成(デジタル回路、クロック回路、L/Rアナログ回路)はオリジナルのD-02を継承し、各回路コンポーネント、パターンなどを刷新。心臓部となるD/A回路は、従来の倍の物量を投入した差動16回路(32出力)/chで、回路規模ではD1と同じ構成とした。

36bitデュアルモノDAC「D-02X」

 ES-LINK4伝送や、36bit D/A処理、Grandioso C1プリアンプのラインバッファ技術「ESOTERIC-HCLD(High Current Line Driver)」を搭載。再生対応ファイルはDSD 11.2MHzまでカバーしている。

 DACチップは、旭化成エレクトロニクス製の32bit対応「AK4490」をステレオで計32回路(16回路/ch)組み合わせ、リニアリティと低ノイズ化を追求。DSD信号のダイレクト処理や、PCMを36bitでアナログ変換する36bit D/Aプロセッシング・アルゴリズムを採用している。

 電流伝送強化型出力バッファ回路の「ESOTERIC-HCLD」を採用。出力バッファアンプ回路に物量を投入し、電流出力能力が高く、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsのハイスピードを持つ高性能素子を採用。このバッファ回路をRCA出力の場合は4回路、XLR出力の場合はホット/コールドごとに2回路使用する構成となっている。XLR出力のピンアサイン変更も可能。デジタル領域で位相反転を行なうため、無接点方式で音質の劣化なく、2番HOT/3番HOTの選択が行なえる。

 オリジナル周波数での再生に加え、PCMを2/4/8倍にアップコンバートする機能を装備。さらにPCMのDSD変換も行なえ、独自アルゴリズムでDSD 11.2MHzへのアップコンバートにより、滑らかな音楽再生を可能としている。

 USBを備え、アシンクロナス伝送とDSD 2.8/5.6/11.2MHz、PCM 384kHz/32bitに対応。オリジナルのPC用ソフト「ESOTERIC HR Audio Player」を使ってDSDネイティブ再生などが行なえる。

 同軸/光デジタル入力は192kHz/24bitまでのPCMと、DSD 2.8MHz(DoP)入力に対応。XLR×2は、192kHz/48bit(ES-LINK3)、384kHz/24bit(Dual AES8Fs)、DSD 5.6MHz(DoP、Dualモード)などに対応する。消費電力は24W。外形寸法は445×437×162mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約27kg。

「D-02X」の背面

VRDSドライブメカ&パーツ刷新のトランスポート「P-02X」

P-02XのVRDSドライブ部

 2シャーシ構成のGrandioso P1を1シャーシに凝縮するため、ドライブメカ駆動回路やVS-DDを除くほぼ全てのコンポーネントをオリジナルモデルから刷新したというトランスポート。

 独自のドライブメカVRDS-NEOは、P1と同じベアリング方式を採用し、デジタル回路、クロック回路はP1を凝縮した回路パターンとした。また、P1と同様に合計4つのトロイダルトランスを備えた電源回路(VS-DD、ドライブメカ駆動、デジタル出力、クロック)や、回路パターンなどにP1の技術を導入。よりクリーンで安定したDC電源供給能力を得たという。

 VRDSはSACD/CDのディスク回転にターンテーブルを使用し、面振れをメカニカルに補正することで、読み取り精度を向上。VRDS-NEO[VMK-3.5-20S]は、スピンドルの軸受けに高精度ボールベアリングをペアで採用。ミクロン精度のジュラルミン・ターンテーブルや、20mm厚スチール製ターンテーブル用ブリッジを搭載。メカユニット単体で5.2kg(リジッドベース含め12kg)の重量とした。

 そのほか、高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーターや、P-0の思想を発展させたスレッド送り制御、レーザー光が常にディスクへ垂直に照射される軸摺動型ピックアップなどのメカニズムを継承。トレー部には静粛なシャッター機構も備えている。

付属リモコン

 VRDS-NEOのスピンドルモーターの駆動用に、専用のスピンドルサーボドライバー「VS-DD(VRDS Spindle Discrete Driver)」を搭載。VS-DDは3チャンネルのディスクリートアンプ回路で、モーターに供給する電流波形を最適化することで振動を抑え、滑らかなスピンドル駆動と、高精度なサーボ制御を可能とした。専用のトロイダル電源も搭載し、ノイズアイソレーション効果を高めている。

 シャーシ内部はダブルデッキ(2階建て)構造で、各回路ブロックを最短の信号経路で接続する3Dオプティマイズドシャーシ・コンストラクション。外装は肉厚アルミ材で、5mm厚スチール製リジッドベースを独自のピンポイントフットで4点支持。リジッドベースは、レーザーによる精密なスロット加工で、振動の抑制を図っている。

 新たなES-LINK4専用端子や、従来バージョンのES-LINK対応デュアルXLR端子を含め、デジタル出力は3種類4系統(ES-LINK×2、XLR×2、同軸×1)装備。ディスプレイは有機EL。消費電力は23W。外形寸法は445×437×162mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約31kg。付属リモコンは、フロントパネルと共通のショートスクラッチ仕上げを施した肉厚アルミパネル採用の「RC-1315」。

P-02Xの背面

購入者にvan den Hul製USBケーブルプレゼントも

 P-02XとD-02Xの発売を記念したキャンペーンを3月1日〜5月31日に実施。期間中に特約店で「P-02X」「D-02X」をセットで購入すると、オランダvan den Hul製USBケーブルがプレゼントされる。

 プレゼントされるケーブルは「The USB Ultimate VH-USB-10」(1.0m/80,000円)。製品に同梱されている「ご愛用者はがき」を送ると順次送付される。応募の締め切りは6月末日消印有効。

プレゼントのUSBケーブル「The USB Ultimate VH-USB-10」

(中林暁)