Wolfson、超低消費電力のステレオオーディオコーデック

-ポータブルプレーヤーの音楽再生時間を延長


7月7日発表


 ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス株式会社は7日、ポータブルメディアプレーヤー用のステレオコーデック新製品として、業界最小の消費電力を実現したという「WM8961」を発表した。5×5×0.9mm(縦×横×厚さ)/32ピンのQFNパッケージで提供され、サンプル出荷は既に開始されている。

 同社の「WM8903」をベースとし、クラスDステレオスピーカードライバに様々な機能を加えたという製品。再生時の消費電力を業界最小まで低減させ、バッテリ寿命の大幅な延長を可能にするという。また、超薄型でロープロファイルのパッケージと小型のフットプリントを採用している。

 マイク/ライン入力やFMチューナ、セルラーベースバンド、スピーカー、ヘッドフォンをシームレスに接続可能。また、搭載されたチャージポンプにより、ヘッドフォン負荷時にグラウンド基準での出力を実現。その結果、DCブロッキングコンデンサを不要とした。さらに、独自のクラスWアンプテクノロジーにより、オーディオ再生時の効率と消費電力を最適化。ヘッドフォンアンプから1%の歪み率で最大30mW(16Ω時)の出力が行なえるという。

 フィルタレスのクラスDステレオスピーカードライバは、電源電圧5V時に1%以下の歪み率で各チャンネル1W(8Ω時)の出力が可能。ポップ音/クリック音の抑制機能なども備え、スピーカー電源に直接バッテリを接続可能。そのほか、録音時の自動レベルコントローラも備え、録音品質の最適化も行なえるという。



(2009年 7月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]