「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が、有料ネット配信開始

-バンダイチャンネル。テレシネの1.01版。525円で2日間


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.01

7月10日配信開始

視聴料(2日間):525円

 株式会社バンダイチャンネルは10日、劇場用アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.01」の有料ネット配信を開始した。視聴料は525円で、2日間再生できる。9月10日までの2カ月間、期間限定配信となっている。

 配信されるバージョンは「1.01」。これは、2008年4月に発売された、最初のDVD版に収められたバージョンと同じで、デジタルデータから35mmフィルムに一旦プリントしたテレシネバージョンの本編を配信用のマスターとしている。そのため、2009年5月に発売されたBDや新DVD版の「1.11」とは画調や色調、内容が異なっている。

 2007年9月から公開されたアニメ映画。'95年にテレビ放送され、社会現象的な人気となった「新世紀エヴァンゲリオン」を、庵野秀明が総監督として、劇場用アニメとして再構成した作品。テレビアニメ用の原画やタイムシートなどを、素材として一度解体。それをベースにしながら、映像は新たに全て描き直されているほか、デジタル技術を駆使して3DCGなども多様。エヴァや兵器などの描き込みも格段にアップしており、映像的なクオリティの高さが最大の特徴。

 「使徒」と呼ばれる謎の敵が襲来する中、それを迎え撃つため、エヴァンゲリオンという人型兵器に乗る碇シンジ、綾波レイなど14歳の少年少女の死闘を描いた物語。第1段の「序」では、大筋でテレビアニメ版の6話までのストーリーをなぞっているが、細かな演出や描写が追加されているほか、登場人物の性格にも若干の変更が加えられており、テレビアニメ版を知らない人だけでなく、従来のエヴァファンも新鮮な気持ちで楽しめる作品になっている。

 序に続く、劇場第2弾「破」は、6月27日から全国公開されており、公開から10日目で動員100万人を突破するなど、人気を集めている。


(2009年 7月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]