ラステーム、1台でマルチアンプ駆動可能なデジタルアンプ

-6chアンプ内蔵。PCとUSB/BT接続で設定変更。SPも


RDA-560。下段は背面

8月31日発売

標準価格:
 アンプ 199,950円
 スピーカー(1台) 73,500円

 株式会社ラステーム・システムズは、USBやBluetoothでPCと接続し、PCのソフトウェアでクロスオーバーやタイムアライメントの設定が可能な6chフルデジタルアンプ「RDA-560」を8月31日発売する。価格は199,950円。

 同日には、「RDA-560」との組み合わせを想定した3ウェイスピーカー「RTX-08」も発売。価格は1台73,500円となっている。

 「RDA-560」は、定格出力50W×6ch(4Ω時)、33W×6ch(6Ω時)、25W×6ch(8Ω時)のデジタルアンプ。デジタル入力とUSB入力を備えており、24bit/192kHz対応のDSPでフルデジタル処理。CDプレーヤーやPCと接続、USBオーディオとしても動作する。なお、アナログ出力は備えていない。

 最大の特徴は、付属のBluetooth、もしくはUSBドングルを使ってPCと接続。PC用のソフトウェアでチャンネルデバイダー機能が設定できること。ウーファ、ミッドレンジ、ツイータのクロスオーバー周波数の設定、タイムアライメントの設定、各スピーカーの個別の音量設定、音量/トーン(BASS/TREBLE)の調整、位相の切り替えが行なえる。

 これにより、ネットワークを備えていないスピーカーや、マルチアンプ駆動に対応するスピーカーを、1台のデジタルアンプで駆動できる。通常のマルチアンプ駆動では、例えば3ウェイのシステムを駆動するために3台のアンプと1台のチャンネルデバイダーが必要だが、「RDA-560」では1台でまかなえる。

通常のマルチアンプ駆動のイメージ。3台のステレオアンプと、チャンネルデバイダーを使ってシステムを構築していた
RDA-560は6chのアンプを内蔵し、チャンネルデバイダーの機能も備えているため、1台で完結する

 スピーカー側のデバイディング・ネットワークを必要としないため、アンプとスピーカーの間にあったコイルやコンデンサが不要となり、高音質再生が可能という。なお、マルチウェイシステムに使用しない場合、チャンネルデバイダー機能を使わず、ステレオスピーカー3組用のパワーアンプとしても動作する。

 PCとの接続にはUSB、もしくはBluetoothが利用可能。USB通信ドングル「RMA-DGL」と、Bluetooth通信ドングル「RBT-DGL」が付属しており、それぞれのドングルを付属のミニDINケーブルを介してアンプと接続。同梱するソフトをPCにインストールして各種設定を行なう。ソフトの対応OSはWindows XP/Vista。なお、一度アンプに設定を書き込めば、PCとの接続は不要。

 USBオーディオ機能はWindows XP/Vista以降、Mac OS X 10.4以降に対応。Windows Vistaでは24bit/96KHzまでサポートする。デジタル入力は光デジタル、同軸デジタルを各1系統用意し、24bit/192kHzまで対応。内部でオーバーサンプリングされ、24bit/192kHzで処理される。入力は切替式で、選択入力以外はデジタルスルー出力されるため、USBオーディオの音声を光/同軸デジタル端子から変換出力することもできる。

 OFC平角線を使ったデジタルアンプ専用コイルや、4層基板の使用で音質を向上。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応で、金メッキ仕上げ。消費電力は最大300W。外形寸法は420×262×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.1kg。


□アンプの製品情報
http://www.rasteme.co.jp/product/audio/rda-560/rda560.html


 

■ RTX-08

RTX-08
 ウーファ、ミッドレンジ、ツイータを搭載した3ウェイスピーカーだが、ネットワークを内蔵していない独立配線になっているのが特徴。RDA-560と組み合わせることで、マルチアンプ駆動システムがコンパクト、かつ手軽に構築できるという。

 エンクロージャはバスレフ。天然木調仕上げを採用している。ユニットの口径は、ウーファが21.6cm径のポリプロピレンコーン(定格インピーダンス4Ω)、ミッドレンジが14.75cm径のポリプロピレンコーン(同4Ω)。ツイータは25mm径のソフトドームタイプ(同6Ω)。

 外形寸法は265×330×620mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は13kg。着脱式スパイク4個を同梱する。

□スピーカーの製品情報
http://www.rasteme.co.jp/product/audio/rtx-08/rtx-08.html


(2009年 8月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]