3Dや4Kの伝送に対応する、次世代「WirelessHD」規格

-転送レートは最大28Gbps。小型機器への接続も


1月5日発表(現地時間)

 

 AV機器向けのHD映像無線伝送規格「WirelessHD」の規格化作業などを行なうWirelsssHDコンソーシアムは現地時間の5日、WirelessHD規格を拡張し、3Dや4K映像などのデータを伝送可能にする次世代規格を発表した。

 WirelessHDは、60GHz帯を利用して、HD解像度の非圧縮映像を無線伝送できる規格。高速な映像/音声無線伝送とともに、出力/入力機器が規格に準拠していれば、他メーカーでも相互に接続できることが特徴。1080p映像を最大10m伝送でき、著作権保護規格としてDTCPをサポートしている。

 次世代規格では、転送レートが10~28Gbpsにまで向上。これにより、4Kなどのより高解像度映像の伝送や、Deep Colorへの対応、さらに高フレームレートへの対応も可能になるという。さらに、3D映像の伝送にも対応する。

 ポータブル機器などに1Gbpsのデータ伝送も行なえるようになり、IP通信もサポート。それらの機器のネット接続にWirelessHDが利用できるようになる。また、ロスレスの映像データをポータブルメディアプレーヤーやノートPC、スマートフォンなどにストリーミング配信する事もできる。著作権保護機能はHDCP 2.0に対応する。

 WirelsssHDコンソーシアムはパナソニック、NEC、フィリップス、サムスン、ソニー、東芝、LG電子などにより、2006年に設立した。


(2010年 1月 5日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]