ソニーなど、3D放送専用TVネットワークを'11年に米国で展開

-DiscoveryとIMAXの3社が共同出資で新合弁会社設立へ


1月6日発表

 ソニーとDiscovery Communications、IMAX Corporationの3社は6日、米国で3D映像を放送するための専用TVネットワークを展開する合弁会社の設立を発表した。

 3社の豊富な3Dコンテンツ、専門技術、テレビ番組放送網、運営力を集結し、2011年より米国で、高品質な3Dコンテンツを家庭内で視聴できることを目指すという。

 今回、3社は意向確認覚書を締結。今後、必要に応じて当局に承認を得るとともに、法的拘束力のある契約を締結するよう進めていくとしている。なお、各社の合弁会社への出資金額等は明らかにされていないが、3社対等な関係になる予定としている。

 新合弁会社は、ユーザーへの3Dテレビ導入の促進や、3D市場で同ネットワークの長期的なリーダーシップの構築を目的とし、2011年米国から放送を展開。将来的には、米国以外の特定地域でも配給していく予定という。提供する3Dコンテンツは、Discovery、Sony Pictures Entertainment、IMAXおよび、他プロバイダーが保有する自然史、宇宙、探検、冒険、工学、科学、技術、映画、子供向け番組などとなる。

 3社の中でDiscoveryは、加入者獲得とテクニカルサポート含むネットワークサービス、同社コンテンツの3D化権利などを提供し、全米で13あるテレビネットワーク網でのクロスプロモーションを実施する。

 またソニーは、広告や番組提供者の獲得支援、現行および将来の3D映画、音楽・ゲーム関連の3Dコンテンツのテレビ権利化の検討、販売店でのクロスプロモーションを行なう。IMAXは、全米の自社劇場でのプロモーション展開や将来の3D映画のテレビ権利化を推進し、自社所有の映像関連特許や3D技術をライセンスするとしている。


(2010年 1月 6日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]