STマイクロ、3Dテレビ中位機種向けのSoC

-独自の動き補正技術などを搭載


 STマイクロエレクトロニクスは31日、3Dテレビ中位機種向けのSoC(システムオンチップ)「FLI7525」を発表した。より低価格な3Dテレビを実現可能としており、既にサンプル出荷を開始している。

 STの新しい「Freeman Premierシリーズ」の製品と位置づけられ、業界で始めて3Dテレビをシングルチップで実現すると共に、120Hz駆動の動き補正機能を搭載する。独自技術に基づき速い動きでも3D効果を維持するMEMC(Motion Estimation/Motion Compensastion)を採用。フィルムジャダーや動きボケを補正する。

 また、HDMI 1.4や同規格で要求される3Dフォーマットに準拠。2Dから3Dへの変換技術も搭載している。MPEG-4 AVC/H.264のデコードやインターネット関連機能も統合している。Faroujdaビデオ処理技術も内蔵している。また、120Hz対応で低価格2Dテレビ向けという「FLI7515」もあわせて発表している。


(2010年 8月 31日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]