CAVジャパン、ペア294万円の高級スピーカー「DX-8」

-157万円「MD-VI」はベリリウム使用。管球アンプも


高級フロア型スピーカー「DX-8」

 CAVジャパンは、高級フロア型スピーカー「DX-8」、「MD-VI」の2モデルと、真空管ステレオプリメインアンプ「T-50」を11月中旬に発売する。価格は「DX-8」がペアで294万円、「MD-VI」がペアで157万5,000円。「T-50」が36万7,500円。

 10月21日~23日に秋葉原で開催される、「オーディオ&ホームシアター展TOKYO」の同社ブースにで、試聴会も開催される。試聴タイムテーブルなどの詳細は同社のページにて。



■DX-8

 3ウェイ4スピーカーのフロア型。ツイータは3cm径のセラミック振動板を使った逆ドーム型。ミッドレンジは16cm径で、セラミック振動板を使ったコーン型。ウーファは25cm径で、ハニカム構造の振動板を使っている。ウーファは2基で、ハニカム振動板と合わせ、素早いレスポンスと低域再生能力を両立したという。

 エンクロージャのバッフル板は厚さ100mmのブロック形状で、ユニットを埋め込む形で堅固に固定。内部には5層の補強板を使い、大音量時の内部音圧振動を抑制している。

 外装には、高級家具に用いられる「Walnut Burl」(胡桃材の根元)の突き板を採用している。

 インピーダンスは4Ω。再生周波数帯域は28Hz~40kHz。出力音圧レベルは89dB(W/m)。クロスオーバー周波数は190Hz/2.2kHz。適合アンプ出力は40W~400W。スピーカーターミナルはバイワイヤリング対応。外形寸法は455.5×715×1,375mm(幅×奥行き×高さ)。重量は119kg。



■MD-VI

高級フロア型スピーカー「MD-VI」

 歪が少なく、透明度の高い音声を再生するというベリリウムをツイータの振動板に採用。サイズは2.5cm径。

 ミッドレンジには、ハニカム構造振動板のコーンを採用。サイズは16cm径。ウーファもハニカム構造振動板で25cm径。2基のダブルウーファとしている。

 バッフル板は厚さ50mmのブロック形状で、ユニットを埋め込むように堅固に固定。エンクロージャー内部は縦横の補強板で補強し、大音量時の内部音圧振動を抑制。バッフル面の仕上げは黒いピアノ塗装、キャビネット部分には寒冷地トネリコの突き板を使っている。

 インピーダンスは4Ω。再生周波数帯域は35Hz~40kHz。出力音圧レベルは88dB(W/m)。クロスオーバー周波数は240Hz/3.2kHz。適合アンプ出力が40W~300W。スピーカーターミナルはバイワイヤリングに対応。外形寸法は392×536×1,258mm(幅×奥行き×高さ)。重量は90.5kg。




■T-50

真空管のステレオプリメイン「T-50」

 真空管のステレオプリメイン。回路構成は、初段、位相反転、ドライブ段、出力段からなる4段増幅構成を採用。初段に雑音が低く増幅率の高い「12AX7」を使い、次段で「12AU7」位相反転回路に直結。ドライブ段には低周波用高増幅率で定評のある「6SN7」をカソードフォロワーで使用。出力段には、業務用レコードカッティングマシンの出力用に設計されたプレート損失50Wの「EL156」をUL接続で使用している。

 漏洩磁気が低く、効率が高いラップ積み電源トランスを採用することで、余裕のある電源供給と、微細な音の再生を実現。筐体は一体ボックス構造シャーシで、20mm厚のアルミパネルも採用。鏡面ピアノ塗装仕上げトランスケースと最大20mm厚のアルミパネルをヘアライン仕上げで採用している。

 定格出力は45W×2ch(4Ω/8Ω)。周波数特性は15Hz~35kHz。全高調波歪率は1.5%(1kHz、定格出力時)。SN比は95dB(Aネットワーク)。入力端子はPhono(MM)、アナログ×3系統用意。スピーカー出力は4Ω端子と8Ω端子を備えている。消費電力は350W。外形寸法は430×395×220mm(幅×奥行き×高さ)。重量は33.5kg。



(2011年 10月 6日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]