ビクター、フルレンジウッドコーンスピーカーを単品販売

-“究極のフルレンジ”。直販限定でペア69,800円


SX-WD90

 JVCケンウッドは、ビクターブランドのウッドコーンスピーカー「SX-WD90」を11月上旬に発売する。ビクターダイレクト限定販売となっており、直販価格はペアで69,800円。

 8月に発売されたミニコンポ「EX-AR9」に含まれているフルレンジユニットのスピーカーを単品販売するもので、同社は「究極のフルレンジサウンドを、手持ちのオーディオ機器と組み合わせて楽しめる」としている。

 「SX-WD90」は9cm径のフルレンジウッドコーンユニットを搭載するバスレフ式スピーカー。上下左右方向の伝搬速度を部分的に高めるために、コーンの縦/横方向に形状の異なる木製薄型シートを装着した異方性振動板を採用。前方や上下左右方向の音圧を上昇し、音の広がりと解像度の向上を実現している。

 センターキャップの内側にあるボールピース上部へ木片(メイプル材)吸音材を装着。センターキャップ内の共振音を吸収するとともに、上下方向の音の広がりを向上した。加えて、不均一コルゲーションダンパーの採用により、低音域でのリニアリティを改善し、歪みを抑えた。センターキャップ形状もR23からR15に変更し、凸量を増やすことで、聴感上、広がりある抜けの良い高域再生を実現したという。エッジ材料も、ブチルゴムエッジ素材を見直し、素材配合比率を変更。これにより、より伸びやかで広い音場空間を実現するという。

 ボイスコイルは薄さ80ミクロンに削り出した木のシートをボビンに成型した“ウッドボイスコイルボビン”を採用。音の伝達ロスを抑えて解像度を高めている。キャビネットはチェリー無垢材で、底板部には5枚2段構成の竹響板を装着。さらにチェリー響棒を組み込むことで、キャビネットから放射される音圧レベルが向上し、音場感やスケール感を高めている。

 また、キャビネットもバッフル上部に縦目のスプルース響棒を設置し、音場を拡張。ユニット磁気回路部の装着木材もチェリーからメイプルに変更し、形状や取付位置を最適化。不要振動低減効果による解像度向上と低重心な低音再生を実現可能にした。

予約購入の先着100名にプレゼントされるスピーカースタンド「LS-EXA3」

 再生周波数帯域は55Hz~20kHz、出力音圧レベルは82dB/Wm、インピーダンスは4Ω、最大入力は40W。外形寸法は120×264×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2kg。付属のスピーカーケーブルは長さ3m。

 なお、同製品を予約/購入した先着100名に、専用スピーカースタンドの「LS-EXA3」をプレゼントする発売記念キャンペーンも実施。期間は10月21日~11月15日で、詳細はキャンペーンサイトで案内している。



(2011年 10月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]