オンキヨー、「InstaPrevue」と「MHL」対応AVアンプを開発

-入力機器の映像をサブ画面で表示。スマホで再生/充電


CEATEC JAPAN 2011開催時に行なわれたSilicon Imageの「InstaPrevue」デモ。テレビ画面の右側に、HDMI接続した機器の映像がプレビュー表示

 オンキヨーは22日、Silicon Imageの新技術「InstaPrevue」と「MHL」を世界で初めて採用したAVアンプを開発したと発表した。このAVアンプを2012年1月10日(米国時間)にラスベガスで開幕するInternational CESに出展するという。

 InstaPrevueは、テレビなどの画面にサブ画面(子画面)を表示して、AVアンプにHDMI接続されているAV機器やMHL入力対応スマートフォンなどの再生映像を動画でプレビューする技術。入力切替を行なう前に、各機器にどのような映像があるかをまとめて確認できる。入力切替は、サブ画面で確認しながら選択できる。


MHL接続のデモ(CEAEC JAPAN 2011時のもの)

 MHLは、スマートフォンなどのモバイル端末から5つのピンを介して1080pの非圧縮映像と、8チャンネル分のデジタル音声を伝送できる技術。HDCPの著作権保護コンテンツもサポートしている。さらに、開発したAVアンプでは、接続したスマートフォンなどの動画を再生しながら充電することも可能。長編の映画を視聴した後でも、モバイル端末を安心して使用できるとする。さらに、AVアンプ側からMHL対応端末のコントロールもできる。

 Silicon Image マーケティング担当シニアディレクターのAlex Chervet氏は「InstaPrevueは、当て推量に頼っていたHDMIソースの切り替えを改善し、よりシンプルでシームレスな視聴体験を提供する」とコメント。また、オンキヨーサウンド&ビジョンの企画マーケティング部部長 荒木健氏は「InstaPrevueは、私達のAVレシーバーを強化し、差別化できる独自の付加価値機能。InstaPrevueの技術を組み込んだAVレシーバーを、市場へいち早く投入できることを嬉しく思う」と述べている。



(2011年 12月 22日)

[AV Watch編集部 中林暁]