米JVC、4K対応のD-ILAホームプロジェクタ「X95R」など

-「e-shift2」搭載、ネイティブコントラスト13万:1


DLA-X95R

 米JVCは6日(現地時間)、米国で行なわれている「CEDIA EXPO」に合わせて、「D-ILA」ホームシアタープロジェクタの新ラインナップ9製品を発表した。

 価格は、フラッグシップの「DLA-X95R」と「DLA-RS66」が11,999ドルで、エントリーモデルの「DLA-X35」と「DLA-RS46」が3,499ドル。なお、新モデルのうちDLA-RS66/RS56/RS4810/RS48/RS46はリファレンスシリーズとなっており、JVC Professional Products Companyが販売する。

 9製品全てが3D対応モデルで、7製品が4K解像度(3,840×2,160ドット)に対応。2011年に発表した「DLA-X90R」などを同じピクセルシフト(画素ずらし)による4K表示だが、新モデル7製品ではこの機能を「e-shift2」に強化。より高いコントラスト性能などを実現した。

型番4K価格
DLA-X95R
DLA-RS66
11,999ドル
DLA-X75R
DLA-RS56
7,999ドル
DLA-RS48105,095ドル
DLA-X55R
DLA-RS48
4,999ドル
DLA-X35
DLA-RS46
3,499ドル



リファレンスシリーズの最上位DLA-RS66DLA-RS56DLA-RS48

 フルHDから4Kへのアップスケーリングは、フィルターを従来の2バンドから8バンドに向上。より正確な映像を表示可能とした。3D表示性能も強化。新しい回路と光学エンジンによりクロストークを減少し、より自然な3D表示を可能とした。また、新たにスマートフォン用のリモコンアプリからも操作できる。

 ネイティブコントラストは、光学部の改良などで全てのフレームにおいて白ピークから深みのある黒まで再現。フラッグシップのX95RとRS66はネイティブコントラスト13万:1、X75RとRS56は9万:1、X55R/X35/RS4810/RS48/RS46は5万:1となっている。

 X95R/X75R/RS66/RS56は、e-shift2のほか、フルカラーマネジメントや、強化された光学エンジン、ISF認証済みのキャリブレーション機能を搭載。THX 3D認証も取得予定。X55R/RS48/RS4810は、e-shift2やJVCカラーマネジメントシステムを採用。RS4810は3年間保証付き。X35の本体カラーは、ブラックの他にホワイトも用意する。

 3Dメガネとの同期方法は従来のIRからRFに変更し、安定した同期を実現。レンズメモリー設定は、 X75R/X95R/RS56/RS66が10種類、X35/X55R/RS46/RS48/RS4810が5種類まで対応。X95RとRS66には、RF通信の3Dメガネ「PK-AG3」を2個と、3Dエミッタの「PK-EM2」を同梱する。単品購入時の価格は、3Dメガネの「PK-AG3」が179ドル、エミッタの「PK-EM2」が99ドル。

 ランプや電源部も新開発され、明るさをやランプ寿命を改善。ランプの保証は1年間/約1,000時間としている。交換ランプ「PK-L2312U」の価格は399ドル。

DLA-X75RDLA-X55RDLA-X35はホワイトモデルも用意


(2012年 9月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]