エムアイセブン、独KSdigitalの同軸モニタースピーカー

22cm角の「C5-Coax」など2機種。ニアフィールド用


C5-Coax

 エムアイセブンジャパン(MI7)は、ドイツKSdigital製のスタジオアクティブモニタースピーカー「Cシリーズ」2機種を9月28日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格(ペア)は「C5-Coax」が16万円前後、「C8-Coax」が21万円前後。

 リスナーとの距離1m程度で使用する、ニアフィールド用のアクティブモニタースピーカー。2ウェイ同軸ユニットを搭載し、ウーファ/ミッドレンジユニットからの音とツイータユニットからの音でズレの無い点音源を追求している。両機種ともツイータ径は1.45インチで、ネオジウムマグネットを使用。ウーファはカーボンファイバーを使用し、「C5-Coax」が6.5インチ径、「C8-Coax」が8インチ径。アンプ出力は、C5が70W+170W、C8が80W+180W。入力はXLR端子(+4dBu、10kΩ)。

 共通の特徴として、独自のFIRフィルター実装システム「FIRTEC」を採用。5ミリ秒というアナログの遅延を利用し、あらかじめシステムのパルス応答を数学的に均一化。「音楽信号が正しく再生され、音の大きさと位相周波数特性が線形化される」としている。また、「DMCテクノロジー」により、膜の振動を調整してベースレベルのインパルスを補正し、クリアで反響の無い深みのあるベーストーンを得られるという。さらに、「NeXTテクノロジー」も搭載。円筒波の伝搬を利用して、モニターからリスニングポイントまでの音響伝搬を向上させている。

 周波数特性は、C5が58Hz~28kHz、C8が48Hz~28kHzで、クロスオーバー周波数はいずれも1.9kHz。出力音圧レベルはC5が104dB、C8が106dB。ベース/ハイトーンのイコライジング(±6dB)も可能。外形寸法と重量は、C5が220×220×220mm(幅×奥行き×高さ)、8kg、C8が240×300×240mm(同)、8kg。

C8-CoaxC5-Coaxの背面C8-Coaxの背面

(2012年 9月 28日)

[AV Watch編集部 中林暁]