トップウイングとzionote、M2TECHのハイエンドDAC

USBや光でも32bit/384kHz。バッテリ内蔵。84万円


ヘッドフォンアンプ内蔵DAC「VAUGHAN

 トップウィングとzionoteは、M2TECH製のヘッドフォンアンプ内蔵DAC「VAUGHAN」を、11月1日に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は84万円。

 「ハイクオリティの枠を越え、M2TECHが“Highest quality”と語り造った」というDAC。入力として、同軸×2、光デジタル×2、AES/EBU(XLR)×2、BNC×2、I2S(RJ45)×1、ST-LINK×1を搭載。USB入力も備えており、USBでは最高32bit/384kHzに対応。オリジナルドライバを使用する。対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.6、10.7。

 I2Sでも最大32bit/192kHzまで対応するほか、S/PDIFやAES/EBUでもデュアルモノラルモードで最大24bit/384kHzに対応できるという。

 これは「VAUGHAN」がデュアル・モノ構成になっているのと関係しており、同じ形式のデジタル入力を2つの端子から入力することで、入力レベルから2モノラルで分けて動作する事ができる。一部の機器で使われている、AES/EBUを2つ使ってモノラル2chとして24bit/192kHz再生を行なう「デュアルAES」と呼ばれる方法を応用したもので、出力機器とケーブルが対応していれば、「デュアルSPDIF」として、同軸や光デジタルでも最大32bit/384kHzの再生が可能になる。

 出力はアナログRCA、XLRと標準ジャックのヘッドフォン出力も1系統装備。ヘッドフォンアンプとして使うこともできる。


入力端子部分出力端子部分

 「Evo Clock」と同品質という2つのカスタムクロックを搭載。フェイズノイズの少ない超低ジッタ動作を実現したという。外部クロック用のBNC端子も1系統備えており、他のマスタークロックを使うこともできる。

 DACチップは4基搭載しており、ステレオ仕様のものをモノラルで動作させる事でSN比の向上を図っている。さらに、複数のDACチップを正確に動作させる機構も搭載。

 電源部には、リチウムポリマー電池を内蔵。これを用いて、充放電管理を行なうシステムコントローラも備え、常に最適な電源環境で動作できるという。バッテリ充電時間は約4時間、動作時間は約4時間。バッテリ使用回数は最大3,000回程度。

 ヘッドフォンの出力レベルは6.5Vrms、出力インピーダンスは10Ω。外形寸法は45×45×9cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10kg。


ヘッドフォンアンプも内蔵している付属のリモコンフロントパネルの表示イメージ

(2012年 10月 25日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]