スマートテレビに求めるのは、画質よりリモコン操作性

体験調査実施。メーカー別ではLGが高評価


「スマートテレビに何を求めたいか」への回答(出典:イード)

 調査マーケティング会社のイードは12日、「スマートテレビ」に対する会場調査の結果を発表。スマートテレビに求めるものとして最も多かったのは「リモコン操作のしやすさ」という結果になった。

 調査は20代~50代以上の男女240名を対象として10月11日~16日に実施。プレリクルートによる会場集合調査(CLT)で、パナソニック(TH-L55ET5)、ソニー(KDL-55HX850)、シャープ(LC52L5)、LG(55LM7600)の4製品を実際に使用して評価した。

 対象者のうち、スマートテレビを「現在自宅に持っている」という人は0.4%、「スマートテレビとは何か知っている」人は8.3%、「名前を聞いたことがある」人は57.9%だった。スマートテレビと聞いたときのイメージについては、「テレビ放送に加えて、インターネットにも接続することで色々な使い方ができる」が67.1%で最も多く、「PCのように天気やニュースを検索できる」(62.1%)、「スマートフォンと連動できる」(56.3%)が続いた。

 製品体験後の「スマートテレビに何を求めたいか」という質問への回答で最も多かったのは、「リモコンの操作のしやすさ」で94.6%。以下は「ホーム画面の分かりやすさ・探しやすさ」(85.4%)、「映像のきれいさ」(80.0%)、「外観デザイン」(74.6%)、「ネットワーク機能の充実」(69.6%)となった。

 体験した製品の中で最も多くの支持を得たのはLGで、67.6%が「全体的に満足」と回答。他はパナソニックが63.5%、ソニー62.1%、シャープ52.5%となった。「購入したい」と回答した人が最も多かったのもLGで64.6%、次いでパナソニック60.0%、ソニー54.3%、シャープ41.7%となった。

 LGが支持された要因としては、「リモコンのデザイン/操作性」や「コンテンツの豊富さ」、「外観デザイン」などが挙げられている。パナソニックは「ホーム画面のデザイン、使いやすさ」、ソニーは「リモコンの反応の良さ」や「文字の読みやすさ」、シャープは「画面分割の使いやすさ」がそれぞれ高い評価を得たという。



(2012年 11月 13日)

[AV Watch編集部 中林暁]