Rovi、動画変換/再生ソフト「DivX Plus」最新版を公開

「DivX Plus Streaming」やDLNAに対応


DivX Plus

 Roviは、動画再生/変換ソフト「DivX Plus」の最新版(Ver.9.0.0)を発表した。Windows版とMac版を用意し、無料でダウンロードできる。PLAYER、CONVERTER、WEB PLAYER、CODEC PACKの4つで構成し、必要なもののみ選べる。対応OSはWindows XP/Vista/7/8とMac OS X 10.5.0以降。

 動画の高速変換やiPhone/iPadへの出力、DLNA機器へのストリーミング再生、ディスクへの書き込みが可能なソフト。新バージョンでは、アダプティブストリーミング フォーマットの「DivX Plus Streaming」を初めてサポートしたことが特徴。DivX Plus Streamingは、利用する通信回線の速度に応じて配信動画の画質を自動変換するもので、米「CinemaNow」(BEST BUY運営)や、独「Media Markt」の動画配信サービスなどで採用されている。対応する配信サービスにおいて最大1080pの動画を再生可能で、字幕、多言語音声トラックもサポートするほか、早送り/巻き戻しなどもスムーズに行なえる。


再生画面

 従来と同様に、手持ちの動画再生なども可能。PLAYERにはDivX To Go機能とDLNAストリーミング機能を搭載。パソコンからテレビやBDプレーヤー、ゲーム機、携帯電話などのDivX対応機器にビデオを転送して再生できる。また、WEB PLAYERは、MKVなどの高画質ストリーミングをブラウザで見ることができる。

 CONVERTERは、DivX(AVI、DIVX)とDivX Plus(MKVコンテナのH.264)ビデオの出力や、MP4変換機能を新たに搭載。iPhoneやiPadなどでも高画質なビデオ再生が行なえるという。ハードウェアアクセラレーションにも対応した。エンコード設定(解像度/ファイルサイズ/ビットレート)の調整や、複数のビデオの統合、スムーズな早送りと巻き戻しのためのトリックプレートラックの作成、多言語字幕や複数オーディオトラックの追加などにも対応。MPEG-2/DVDプラグイン(980円)を追加すると、MPG/TS/VOB/SVCDファイルの変換にも対応する。

 CODEC PACKにはコーデック/フィルタ/スプリッタを収録し、「DivX Plus」以外のビデオ編集ソフトでも利用可能。

 対応する動画ファイルは、DivX、XviD、MPEG-4 AVC/H.264、x264で、PLAYER/CONVERTER/WEB PLAYERは拡張によりWMV、RMVB、AVCHDもサポートする。音声はMP3とAACに対応し、PLAYER/CONVERTER/CODEC PACKは拡張でWMA、DTS、ドルビーデジタル、リニアPCMにも対応(一部はDirectShowフィルタが必要)。

 なお、DivX Plus 8.x for WindowsやDivX 7.x for Mac、DivX Authorのサポートは、2012年12月28日で終了する。



(2012年 11月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]