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Hulu、PCブラウザ用ページを一新。「好みの作品との出会い」をより簡単に

パソコン向けの新UI画面

 フール―ジャパンは、動画配信サービス「Hulu」のパソコン向け画面を2日よりリニューアル。従来に比べて作品の画像を多く並べることで一覧性を高めたほか、トップページに新しく「特集トレイ」を用意した。

 従来のHuluサイト(http://hulu.jp)にアクセスすることで新しいUIを利用できるが、同社は「2日より順次切り替わる」としており、ユーザーによっては新UIが表示されない場合もある。その際は「http://new.hulu.jp」にアクセスすれば、どのユーザーも新UIを利用できる。なお、Windows 8用アプリの画面は従来と同じ。

 大きな特徴は、トップの一覧ページ内の文字情報を減らし、より多くの作品を並べられるようにレイアウトを変更した点。サイトを開いた直後におすすめ作品を一目で分かりやすくして、画面を下にスクロールすると「視聴中の動画」、「新着動画」、「人気作品」、「おすすめ」などのカテゴリが表示される。各カテゴリの部分にマウスオーバーすると作品名が表示され、各作品のサムネイル画像にポインタを重ねると作品の詳細情報を吹き出しのような形で表示。その作品をすぐに再生できる。

 「ナビゲーション機能」も改善。画面左上の「ブラウズ」メニューから、「テレビ番組」と「映画」のどちらかを絞り込むことができ、それぞれ新着順/人気順/ジャンル別/地域別にソートして一覧表示ができるようになった。従来通り、検索バーにテキストを入力して検索する方法も利用できる。

新UIは、より多くの作品を表示して、一覧性を向上
旧UIはテキストが多く、一度に表示できる作品数が少ない
「ブラウズ」で絞り込み、並べ替えて表示できる

 カテゴリには新たに「特集トレイ」を採用し、1万本以上の作品からセレクトして表示。これまでも人気作品のシリーズなどの特集ページは設けられていたが、新しい「特集トレイ」は、トップページ内で時期に合った特集を組む形になっている。

 2日からのリニューアル第1弾特集は「Hulu一押しのテレビシリーズ」(ハリウッド/日本/韓国ドラマや、海外バラエティ番組など)、「カンフー映画特集」(ジャッキー・チェン、ブルース・リー、ジェット・リー作品など)、「子どもと一緒に観たい名作」(皇帝ペンギン、ポケットモンスター、銀河鉄道999、ウルトラセブンなど)の3種類を用意。今後も不定期で更新していく予定で、例えばアカデミー受賞作などの特集を検討しているという。

 再生までのステップも改善。テレビ番組を視聴する場合、作品のサムネイルにマウスオーバーすると、既に再生中のエピソードがある場合は一時停止した場面から再開。初めて視聴する場合はシーズンの最初のエピソードが再生される。また、再生画面はウィンドウ表示時(フル画面ではない再生)のサイズを拡大し、フル画面視聴時以外も観やすくなっている。

「人気番組」、「おすすめ」などのカテゴリにマウスオーバーすると、各カテゴリ内の作品名を表示(写真の黒帯部分)
4月2日からの特集ページは3種類
作品サムネイルにマウスポインタを合わせると、詳細などを表示。「視聴を開始」のサムネイルをクリックするとすぐに観られる
新UIの再生画面(左)。旧UI(右)に比べると、より大きなサイズで再生。ここからフル画面にサイズ変更できる

探しやすく、出会いやすい画面に

フールージャパンの江原槙子PRマネージャー

 フールージャパンの江原槙子PRマネージャーによれば、「現在のHuluユーザーのうち、1/3がPCのWebブラウザで利用している」とのことで、今回のような大規模なPC向けブラウザ画面の改善は初めて。「1万本の中から、『これが観たい』とはっきり決まっている人は実は少ない。従来のUIから改良することで、『何を観よう?』と思ってくる人に、『こういう作品があります』という出会いの場を作ることができれば」とリニューアルの狙いを説明した。

 「探しやすさ」や「コンテンツにたどり着くスピード」などについては今後も引き続き改善していく予定で、「1万本以上ある作品から、『何を観たらいいか分からない』、『一通り自分の観たいものは観た』という方々に向けて、アルゴリズムで自動的に作品をオススメすることもできるが、より季節や、時事ネタに合わせて『今だからこの作品を楽しんでください』という作品を提案することで、探しやすく、出会いやすく、再生してお楽しみいただけるようなものにしていく」としている。また、PC以外の端末のUIについても、順次改善を進めていくという。

(中林暁)