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ソニー、円安や株式相場上昇で'12年度業績を上方修正

営業利益は1,000億円増の2,300億円。純利益は倍増

 ソニーは25日、2012年度の連結業績見通しの上方修正を発表した。売上高は2月の予測値に対して、約2,000億円増の6兆8,000億円に、営業利益は1,000億円増の2,300億円、税引前利益は1,500億円増の2,400億円、純利益は200億円増の400億円となった。

 売上高においては、第4四半期において円安の好影響があったほか、日本の株式市場上昇にともなう金融ビジネス収入の増加などが寄与した。

 営業利益は、エムスリー保有株式やソニーシティ大崎などの資産売却に伴う資産再評価により計上した営業利益合計額が、2月予測値を上回ったほか、日本の株式相場によるソニー生命の運用損益改善、円安の影響などで上方修正に至った。

 為替については2月の予測では、1米ドルを88円前後、1ユーロ115円前後としていたが、第4四半期の平均為替レートは1ドルが92.4円、1ユーロが121.9円となった。

 なお、'12年度通期連結決算や、2013年度の連結業績見通しについては、5月9日の決算発表にて公表予定。

(臼田勤哉)