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'13年5月の薄型テレビ市場は50型が9.6%に。GfK調査

4Kテレビは前月比5.4倍で50型以上の2.6%に

50型以上テレビ 数量、金額構成比増減

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は3日、家電量販店における薄型テレビの販売動向を発表した。2013年5月は、50インチ以上の数量構成比が9.6%を占めたほか、4Kテレビの販売数も前月の5.4倍になったという。

 薄型テレビ市場では、大画面製品に対する需要拡大がみられ、50型以上のテレビ販売は、2012年12月以降、数量、金額共にプラスで推移。2013年5月は前年比で数量が18.3%増、金額で12.7%増となった。また、数量構成比でも9.6%まで増加している。

 薄型テレビ全体は、エコポイント制度やアナログ放送停波に伴う特需の反動により低調。しかし、売り場では高付加価値、大画面製品を中心とした訴求を強めており、大画面クラスの拡大に繋がっているとする。

 また、GfK Japanが1年以内のテレビ購入予定者に実施した消費者調査('13年1~4月のネット調査。約570名)では、製品選択ポイントの1位が「高画質であること」の61%、次いで「消費電力が少ない」(49%)、「大画面であること」(38%)となっている。GfKでは、「画質に対するニーズは高い」と分析する。

 2013年夏モデルで、テレビメーカー各社が発表した4Kテレビについては、5月の販売数量は前月の5.4倍に伸張。50型以上テレビにおける4Kテレビの数量構成比は2.6%まで上昇した。過去の4Kテレビより価格が抑えられたこと、メーカーや量販店が一体となった売り場拡充が図られたことから、「4Kテレビの潜在的ニーズの高さが伺える結果となった」としている。

(臼田勤哉)