ニュース
iOS用「DiXiM Digital TV」で録画番組持ち出し対応。チャプタスキップやレスポンス高速化も
(2013/12/1 00:00)
デジオンは、iPhoneやiPadなどで利用できるDTCP-IP対応プレーヤーアプリ「DiXiM Digital TV for iOS(DiXiM)」の最新版Ver.3.0.0を30日にApp Storeで公開した。価格は1,000円。特徴はアドオン購入により、録画番組持ち出しに対応すること。録画番組持ち出しのためには500円のアドオン(DiXiMリモートアクセスを含む)をアプリ内課金で購入する必要があるが、その他にもチャプタスキップ対応などの機能強化が図られている。
DiXiM Digital TV for iOS(DiXiM DTV)は、ホームネットワーク上のDTCP-IP/DLNA対応ブルーレイレコーダやセットトップボックス(STB)などに録画したデジタル放送録画番組を、iPhoneやiPad、iPod touchなどのiOSデバイスで視聴可能にするアプリ。対応OSはiOS 5.1.1以降とiOS6.0.1以降、iOS 7.0.4以降。対応機器はiPhone 4S/5/5c/5sとiPad2、第3/4世代iPad、iPad Air、iPad mini、第5世代iPod touch。IEEE 802.11a/g/n無線LANとライセンス認証のためのインターネット接続環境が必要。Ver.3.0.0の新機能は、主に以下の5点。
Ver.3.00の新機能
- ・録画番組持ち出し対応(要アドオン)
- ・チャプタスキップ対応
- ・録画番組の削除対応
- ・WOL(Wake On LAN)対応
- ・バッファサイズの手動選択対応
アドオンによりiPhone/iPadで「録画番組持ち出し」対応
Ver.3.0.0の最大の機能強化点は、対応レコーダからiOSデバイスに録画番組をダビングする「番組の持ち出し再生」が可能になったこと。これにはアプリ代金(1,000円)のほか、アプリ内課金でアドオン「宅外視聴プレミアム」(500円)を購入する必要がある。アドオンは、従来DTCP+のリモートアクセス用に「DiXiMリモートアクセスサービス」として販売していたものと共通で、リモートアクセス機能に加えて番組持ち出し機能が追加されるため、名称変更された。従来のアドオンを追加していたユーザーは別途購入する必要はない。
レコーダに録画した番組の持ち出し再生に対応。DIGAやnasneなど、DiXiM Digital TV for iOSからの接続確認済み機器に保存してある持ち出し番組をiOSデバイスにムーブ/ダビングして、ネットワーク接続無しで再生できる。ネットワーク経由ではなく、デバイスに保存された番組を再生するため、早送りやタイムシークバーを使ったスキップなどのレスポンスも高速化されている。
番組の持ち出しは、DiXiM DTVからサーバーを選択し、番組リストから持ち出したい録画番組をスワイプ。すると、持ち出しアイコンが現れ、ダビング可能回数(9回、1回など)が表示される。持ち出しアイコンをクリックするとダウンロードを開始する。転送中は、残り時間などを表示し、複数の番組を選択し、ダビング予約を行なうこともできる。
転送した番組はiOSデバイスのDiXiM DTVの「持ち出し番組」内などで管理でき、選択して再生できる。
画質は720pや360pなどでレコーダにより異なる。番組持ち出し対応のレコーダは、nasneやパナソニックDIGA、ソニーのBDレコーダの一部。動作確認済の機器についてはデジオンのホームページで案内している。
持ち出し番組は、レコーダ側で用意する必要がある。nasneは録画時にモバイル用の持ち出し番組を用意するため、その番組を転送できる。また、DIGAの2013年春モデル以降のDMR-BZT750/BWT650/BWT550とDMR-BZT9600/BZT860/BT760/BWT660/BWT560では、DiXiM DTVからの持ち出し指示を受けて、持ち出し番組をトランスコードしながら転送する機能も装備しており、番組時間の約2倍速で持ち出し番組作成/転送が行なえるという。
アドオン「宅外視聴プレミアム」利用時には、従来同様に、DiXiMリモートアクセスサービス(DTCP+)にも対応。DTCP+対応のNASなど、サーバー機器に宅外からインターネツト経由で接続することで、サーバー内のデジタル放送録画番組やビデオ、写真、音楽などのプライベートコンテンツの再生が行なえる。
チャプタスキップやレスポンス高速化などVer.3.00の強化点
アドオンによる番組持ち出し以外にも多くの機能追加が行なわれており、これらは、アドオン追加無しに利用できる。
「チャプタスキップ対応」は、パナソニックのDIGAやVIERA、ソニーのBDレコーダなどの一部機種でチャプタを選択して、スキップ再生を可能にするもの。再生画面にチャプタ選択ボタンが表示され、見たいチャプタを選択して、任意のチャプタまでジャンプできるため、CMスキップ的に活用できる
「バッファサイズの手動選択対応」は、DiXiM DTVが蓄積するバッファデータのサイズを変更できるもの。再生までの時間を短縮したり、再生品質安定などを選択できる。従来のDiXiM DTVでは安定性を重視し、バッファサイズを大きめ(バッファ時間10秒)に設定していたため、再生開始やスキップ時の操作でやや待たされることもあった。Ver.3.00以降も初期設定値は10秒のままだが、最短で3秒まで短縮可能としたことで、安定したホームネットワーク環境などで、レスポンスを向上できるとする。
「録画番組の削除対応」は、アイ・オー・データ機器の「RECBOX」など、UPnPのDestroy Objectに対応したサーバー機器の録画番組を削除する機能。DiXiM DTVから対応機器上の録画番組削除が行なえるようになる。
WOL(Wake On LAN)対応は、WOL対応のサーバーがスリープ/省電力モードになっている場合、DiXiMからサーバーを復帰状態にして、録画番組の配信などを可能にするもの。対応機器はnasneなど。
Ver.3.0.0の機能(アドオン含む)
・ライブチューナーの視聴(TV 放送波のリアルタイム配信を受けて再生)
・プライベートコンテンツ(ビデオ、写真、音楽)の再生
・プライベートコンテンツ(ビデオ、写真、音楽)の再生