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カナルワークス、メリハリ/ヴォーカルにこだわる10万円以下のBA 4基カスタムイヤフォン

CW-L32/CW-L32V

 カナルワークスは、カスタムイヤモニターの新製品として、3ウェイ4ドライバのバランスド・アーマチュアユニットを搭載した「CW-L32」と「CW-L32V」を12月21日から販売する。価格は各94,800円。耳型採取費用は別。受注生産で、生産は1月からとなる。

 さらに、同社のイヤフォン向けのオプションとして、新ケーブル「ステルスケーブル」を追加する。価格は単品販売が11,000円。標準ケーブルからの変更は5,000円で行なえる。

 なお、e☆イヤホンが、12月21日~22日に東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催するヘッドフォンイベント「第4回ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 秋葉原」(通称ポタフェス)にも出展。今回の新製品を紹介するという。

カスタムイヤモニター「CW-L32/L32V」

 同社では、大型ドライバを搭載し、重低音再生を得意とする3ウェイモデルとして「CW-L31」(89,800円)を既に発売している。新モデルの「L32」は、「よりメリハリの効いた低音と高音で、音楽を聴く楽しさを提供する」というモデル。型番にVがつく「L32V」は、「ボーカルのエネルギーを余すことなく伝える」という位置付けになる。

 ユニット構成は大型の低域用×1、中域用×2、高域用×1の3ウェイ4ドライバ。ドライバの仕様を見直し、コンセプトに添って、チューニングを一からやり直しているという。ネットワークには、電解コンデンサやセラミックコンデンサを使わず、オーディオ用フィルムコンデンサを用いて歪を抑えている。

 L32とL32Vは同じドライバ構成だが、前述のようにL32Vはヴォーカルを艶やかに再生する事をコンセプトとしている。そのため、豊かな中低音がヴォーカルの基音を支え、線のしっかりした歌声が再生できるようにしているという。

 インピーダンスと感度は、L32が22Ωで106dB、L32Vが21Ωで110dB。ケーブルは127cmで、クリアとブラックから選択可能。入力はステレオミニ。ハードケース、ソフトケース、ワックスクリーニングツール、クリーニングクロスを同梱する。

オプションの「ステルスケーブル」

ステルスケーブル

 カナルワークスの全製品に対応するオプションとして、新ケーブル「ステルスケーブル」を新たに追加。単品11,000円で購入できるほか、イヤフォン注文時に5,000円プラスすることで、標準ケーブルからステルスケーブルに変更する事ができる。

 極細でありながら、耐久性や音質にも優れるというケーブル。「業務用としてステージパフォーマンスでのイヤモニター使用時、ケーブルが目立たず、且つ過酷な使用に耐える耐久性を実現する事を目的として開発した」という。素材の直径は0.9mmと細く、被覆も透明であるため、目立ちにくい。

 内部にはアラミド繊維を補強の芯材として使い、その周りにらせん状に導体を配置。高い引っ張り強度を実現したという。導体は、7本撚り線が6束、合計42本の撚り線構造とし、曲げにも強くなっている。

左が標準ケーブル、右がステルスケーブル。非常に細いのがわかる
アラミド繊維を補強の芯材として使い、その周りにらせん状に導体を配置している

 音質面では、分解能を高めるため、素線に銀コートを施している。イヤフォンとの接続部は、平行2ピンのコネクタを採用。耳掛けがスムーズに行なえるように、カール処理も施している。

(山崎健太郎)