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JDI、タブレットを高輝度/省電力化する7型フルHD超のWhiteMagic液晶

新開発のタブレット向け7型液晶モジュール

 ジャパンディスプレイ(JDI)は3日、低消費電力で外光下の視認性を高めた「WhiteMagic」採用の7型タブレット向け液晶モジュールを開発。サンプル出荷を開始した。デジタルカメラやスマートフォンで採用されているWhiteMagicを、今後はタブレット向けにも提案していく。

 1,200×1,920ドットのIPS液晶モジュールで、精細度は323ppi。色再現はNTSC比72%。コントラスト比は1,800:1、視野角は上下左右160度以上。表面輝度はlow powerモード時が500cd/m2、outdoorモード時が1,000cd/m2。

 WhiteMagicは、RGBにWの画素を加えることで画面全体の明るさを向上させるとともに、独自の信号処理技術で画像表示用データを生成、バックライト輝度をコントロールすることで画質を保ちながら低消費電力化する技術。従来製品に比べ最大40%の電力削減が可能なほか、高いディスプレイ輝度が必要な場合にもRGBW画素の高い透過率を活かし、従来製品と同等の消費電力でバックライト輝度を2倍程度まで高められるという。

 タブレット向け液晶ディスプレイは、サイズがスマートフォンなどに比べ大きいためバックライトの消費電力も高いが、WhiteMagicによりタブレットのバッテリ駆動の長時間化に寄与するという。消費電力は690mW(low powerモード時)で、バックライトが550mW、パネルが140mW。明るい外光下でも高輝度表示で屋外視認性を向上できることも訴求している。

 開発された新製品は、6月1日より米国サンディエゴで開催されている「SID DISPLAY WEEK 2014」において、6月3日~5日に展示する予定。

(中林暁)