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ボーズ史上最小、モニターライクで防滴仕様「SoundTrue Ultra in-ear headphones」

 ボーズは、同社史上最小サイズというイヤフォン「SoundTrue Ultra in-ear headphones」を9月18日に発売する。価格は17,000円。リモコンを備えており、カラーはiOS機器向けがチャコールとフロスト、スマートフォン向けはチャコールのみとなる。

SoundTrue Ultra in-ear headphones。チャコールモデル

 汗や雨などの水しぶきに耐える防滴性能も備えているため、エクササイズなどでも使用できるという。

 独自新開発の超小型ダイナミック型ドライバを採用。ハウジングもコンパクトになりつつ、「重低音から高域の繊細なニュアンスまで、極めて広い帯域に渡って安定した再生能力を発揮する」というモデル。音楽への没入感を重視したという。

左がチャコール、右がフロスト
フロストモデル

 イヤーピースは独自のStayHear Ultraチップ。耳穴に入る部分が傘のような形状になっており、ウイングも装備。耳穴手前の空間でホールドする力を高め、騒音の侵入を防いでいる。

ハウジングは非常にコンパクト
イヤーピースは独自のStayHear Ultraチップ
StayHear Ultraチップを外したところ

 ケーブルはY型で、分岐部分にT字型のパーツを搭載。タッチノイズを吸収する役割を持つという。入力プラグは4極のステレオミニ。長さは115cm。iOS/スマートフォン向けとして、マイク付きのリモコンをケーブルに搭載。着信への応対や通話、音楽の再生/停止/音量調整などが行なえる。

 重量はMサイズチップ装着時で18g。StayHear UltraチップはS/M/Lの3サイズを同梱。キャリングケースやクリップも付属する。

ケーブルはY型で、分岐部分にT字型のパーツを搭載
マイク付きのリモコンをケーブルに搭載
キャリングケースが付属

音を聴いてみる

 手にして驚くのは小ささだ。ボーズの歴代モデルと比べると大幅に小さく、内蔵するドライバユニットもかなりコンパクトなものだと思われる。また、これまでのイヤフォンで採用していた、独自のポート構造で低音再生能力を高める「TriPortテクノロジー」を使っていないのも注目ポイントだ。

 通常のカナル型の場合、小さなイヤフォンは筐体のコンパクトさを活かして耳穴の奥までしっかり挿入して装着する事が多い。「SoundTrue Ultra in-ear headphones」も、小型筐体を活かして挿入しやすいが、StayHear Ultraチップにより、カナル型のピースほど奥まで挿入しなくても、しっかりとした遮音性やホールド力が得られる。カナル型の装着感が苦手だという人も、使いやすいだろう。

Astell&Kern「AK Jr」と組み合わせて試聴した。

 音楽を再生して驚くのは、非常にニュートラルなサウンドだという事。ボーズのイヤフォンはどちらかというと中低域のパワーが強めなモデルが多いが、このモデルに関してはそれが当てはまらず、全帯域に渡って誇張が少なく、モニターライクなサウンド。付帯音も少なく、抜けも良好で、奇をてらったサウンドではないが、ベーシックな再生能力の高さが好印象だ。

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(山崎健太郎)