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ドライブ向けV-Lowラジオ「Amanekチャンネル」来春登場。APIでアプリ/番組制作も

 10月30日~11月8日に東京ビッグサイトで行なわれる第44回東京モーターショーにおいて、エフエム東京(TOKYO FM)のブースでは、'16年春の開始が予定されている「V-Lowマルチメディア放送」の放送局である「Amanekチャンネル」が紹介されている。

Amanekチャンネルのデモ

モビリティ向けデジタルラジオ放送局「Amanekチャンネル」

東京モーターショーのTOKYO FMブース

 既報の通り、地上アナログテレビ放送終了後のVHF-Low帯で行なわれる「V-Lowマルチメディア放送」が、'16年3月に東京、大阪、福岡で開始されることが決定した。

 そのうちの1つのチャンネルとして、3月から放送されるのが、アマネク・テレマティクスデザインによる「Amanekチャンネル」。運営するアマネク・テレマティクスデザインのCEOは、かつてホンダで「インターナビ」の立ち上げなどを担当した今井武氏、CMOは、タワーレコード副社長やナップスタージャパンCEOなどを務めた庄司明弘氏。なお、もう一つのチャンネルはTOKYO SMARTCASTが運営する。

 Amanekチャンネルは、カーナビなどで聴く「モビリティ向け」のラジオ放送局で、交通情報や天気、エリア情報などを音声で紹介するほか、TTS(自動音声)でゲリラ豪雨などの限定された地域の情報を随時伝えられる点などが特徴。2020年には、年間300万台の自動車がV-LowチューナとAmanekソフトウェアモジュールを組み込むと想定しており、500万リスナーの獲得を目指す。

 受信には、今後発売されるV-Lowチューナ内蔵のカーAV機器、または外付けのV-Lowチューナを介してカーナビなどで利用可能になる予定。データ通信用にスマートフォンとBluetooth接続して利用する。スマホにはV-Lowチューナは不要。

 番組の放送に合わせて、文字などのデータも配信。例えば音楽番組の視聴中にスマホに曲名などを表示したり、ニュースの内容を文字で確認するといったことが可能。それを「アマネクリップ」というアプリで保存しておくことで、放送の後でも曲名やニュース内容を改めて確認できる。

受信中に表示されるアイコンをタップ
スマホアプリに情報が転送される
ニュースや音楽の曲名などを保存して後から確認できる

 さらに、クーポンなどの配信も予定。放送波にクーポンの情報ものせて送られ、それを受け取りたい場合はスマホ側へ送るアイコンをタップすると、スマホのアマネクリップアプリと連携してクーポンが利用可能になる。その他にも、スマホのGPSなどの情報を活用し、走行している道路や目的地にあるデジタルサイネージと放送の連動なども検討している。

 アプリやコンテンツをサードパーティーが開発できる「Amanek API」も公開。このAPIとAmanek番組生成システムを使って、気象や渋滞/配信エリアデータを元に、その番組を届けたい地域に限定して放送することが可能になるという。

アマネクリップの画面。「ニュース/渋滞」、「天気」、「音楽」、「お得/おでかけ」というメニューが並ぶ
クーポン取得画面
Amanekチャンネルのサービス内容

 東京モーターショーの開催時間は30日が12時30分~20時、それ以外の月曜~土曜が10時~20時、日曜が18時まで。開幕を控えた29日は報道関係者または、限定数の入場券のみで入場可能。

 入場料は1,600円(前売1,400円)、高校生500円(前売400円)、中学生以下は無料。月曜日から土曜日の午後4時以降に入場可能なアフター4入場券(700円)も用意する。

(中林暁)