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ソニー「Xperia 1 VIII」は刷新されたスピーカーが魅力。AIカメラアシスタントで新しい発見も
2026年5月21日 08:00
ソニーのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」。前機種からの進化ポイントは、主に「AIカメラアシスタント」「望遠カメラのセンサー大型化+重ね合わせ処理の精度向上による高画質化」「スピーカー刷新によるオーディオ体験の向上」の3点。
オーディオビジュアル的な要素では、このスピーカーの刷新が目玉要素だ。ブラビアの知見を活かした画作りや、照度センサーをフロント/リアに備えて、直射日光下で明るさだけでなく、色の濃度やホワイトバランスも調整してディスプレイの視認性を向上する機能のほか、ヘッドフォンジャックにオーディオグレードの部材を採用したウォークマン相当の音質も、前機種から引き続き備えている。
スピーカーユニット刷新。上下に同じユニット搭載で音質大幅向上
スピーカーユニットは、従来は本体の基盤レイアウトの関係上、上部には正方形に近い形状で小型のスピーカー、メインスピーカーである下部には、長方形のスピーカーを搭載し、SoCを活かした信号処理を駆使することで、Xperiaの音質を実現してきていた。
Xperia 1 VIIIでは、カメラユニットの配置変更も相まって、上部にも下部と同じ形状のスピーカーユニットを搭載できるスペースを確保。これに合わせてスピーカーユニット自体も新開発し、上下で同じ形状のスピーカーユニットを搭載した。
これにより、音質チューニングでまず上下でサイズの異なるユニットのバランスを調整するという工程を省略して、より良い音作りを行なう作業時間を確保できたとのことだ。具体的には、MAX音量が12%向上しているほか、より深い低域に加えて高域の伸びたことでダイナミックレンジが向上。よりクリアで奥行き感のある音の再生を実現した。
従来通り、スピーカーでの360 Reality Audioの再生にも対応。AIにより、CD音質以下の音源をハイレゾ相当まで拡張して高音質化するDSEE Ultimateや、360度音源化する360 Upmixも使用できる。Dolby Atmosコンテンツを再生した際の臨場感も前機種よりも進化している。
Bluetoothの接続性も従来同様強化しており、とくに完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM6」とのAAC接続時は、混雑環境でも音飛びしないことをアピールしている。
状況に応じてオススメの表現を提案するAIカメラアシスタント
静止画限定ではあるが、従来よりも幅広いユーザーに向けた機能として搭載されたのがAIカメラアシスタント。
従来のプロクリエイター向けのプロ写真、プロ動画機能を引き続き搭載しつつ、「『もっとより簡単に、あまり難しいことを意識せずに美しい写真、素晴らしい動画を撮りたい』というユーザー層にもXperia1シリーズを使ってもらうためのアプローチを取った」とのことだ。
また、AIカメラアシスタントは、「まだスタートしたばかりの機能という認識で、今後様々なフィードバックから良い方向に進化させていきたい」と、ソニー イメージングコミュニケーション事業部門 事業部門長の大澤斉氏がコメントした。
実際の機能としては、カメラアプリを起動して被写体を写すと、自動的にクリエイティブルックをベースにカスタマイズされたソニーおすすめの表現が4つ提案される。そこで、自分のイメージに合ったものを選択してそのまま撮影するだけ。
オススメの画角も教えてくれるので、スマホ撮影の「なんかしっくり来ないな〜」を解決してくれそうな機能だ。
ルックの提案も、自分が使わないような色合いでも、実際に選んでみるとしっくりくる、といった提案が出たりもするので、新しい表現を発見するとか、「あの写真ってこういう効果を使っていたんだ」といった気づきを得られそうだ。
そして、もう一つの進化が望遠カメラのセンサー拡大。従来の約4倍大型化して、超広角と同じ1/1.56型のExmor RS for mobileが搭載された。一方で、カメラユニット自体も大型化してしまうため、従来の光学ズームが廃止。70mmと2倍クロップの140mmとなった。また、この望遠カメラユニットの関係でカメラのレイアウトも変更になったとのことだ。
なお、メインカメラは従来同様2層トランジスタ画素積層型の1/1.35型Exmor T for mobileだ。
これまでは超広角カメラとメインの広角カメラが、センサーサイズと画像重ね合わせ処理で、フルサイズカメラ相当の暗所性能をアピールしていたが、今回は望遠カメラも含めた3眼全てで暗所撮影に強いスマホとなった。
重ね合わせ処理も従来からパワーアップし、RAWデータで処理を行なうようになったことで、HDR・NR処理が向上し、解像・白飛び・黒つぶれを改善。センサーが同じ超広角/広角カメラで撮影した写真もよりノイズを抑えた表現を実現している。
こうしたパワフルな機能を搭載しながら、処理の効率化により、省電力化も図っているので、同じバッテリー容量ながら、SNSやWebブラウジング、マップを使用中はとくに前機種よりも電池持ちが良くなっているとのことだ。
進化点だけを見ると地味なアップデートのようにも見えるが、望遠カメラの光学ズームが無くなってしまったものの、全体的にしっかりブラッシュアップされたフラッグシップ機に仕上がっている。
そして、実際に聴いてみるとスピーカーのアップデートがかなり印象的だ。ちょっとした小型のBluetoothスピーカーに接続するよりも、Xperia 1 VIIIでそのまま再生した方が良いのでは? と思うくらいの仕上がりなので、是非その実力を一度体感してほしい。













